
春のFlorilège☆ドイツの友人をおもてなし
<東京ブログ:Tokyo Quotidien>
スキー仲間のドイツ人の友人MK夫妻と麻布台ヒルズにある『Restaurant Florilège』(フロリレージュ)へ。
(関連記事→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/post-1933.html)
お互い今年のスキー合宿の終わりを労ってプロストっ!(乾杯)
ワイン好きで美食家の二人を是非ご案内したかったレストランで美味しく愉しい時間を過ごしました。
<蓮根のスリ流しは白胡麻クリームと二層仕立て>
日本の春といえば!な「蕗のとう」のクリームコロッケ。
外国人にこの苦味は大丈夫?と思ったけれど、マイルドで食べやすくMK夫妻もペロリ。
<白菜とフロマージュ・ブラン>
そのユニークな形からも白菜とは思えぬ一皿。
でも食べてみると確かに韓国キムチのようなお味で、大葉とナッツもアクセントに入り、上には鱈の「でんぶ」。
「でんぶ」と言われて日本人の私にはすぐにわかるけれど(ピンク色の桜でんぶしか知らなかったけど)外国人には「ふーん」「へーー」な食材合わせ。
そのへんの説明は、夫が異常に上手い。
昔からの外国人接待に慣れているせいか、時には文化・背景も踏まえて説明するので非常にわかりやすいのだ。
こちらのお料理は、斬新で皿数も多めなので1本のワインで通すのは個人的には難しく感じ、ワインペアリングがいいよ!とオススメした。
パッと見ただけではわからぬフロリレージュのお料理に友人夫妻も興味津々。
M「え?何これ?」
ケ「カブ」
K「このまま?」
夫「違う違う。まずはこうしてたっぷりの岩塩で塩釜蒸し焼きにしたんだって。それがどんなプレゼンテーションでくるかお楽しみ!」
夫「薄くスライスして、下にはボッタルガ(カラスミ)だって。上にちょっと乗せてるこれは、エストラゴンのピクルス」
MK「ワオ!」
<筍&マグロ>
添えられたのは、うるいやゼンマイなどの山菜。
スープは、筍を炊いた汁がベースに。
お茶クッキーを乗せた春らしいカラフルなこちらは、海老芋のフリットに黒トリュフがけ。
うまっ!
ケ「スキーも終わってトレーニングから解放されて嬉しい春!」
M「だよね。春からはまたヨガ三昧かな。ケーコもでしょ?」
ケ「うん♬」
K「何を言ってる!もう次のシーズンは始まっているよ。終わったところからスタートなんだから」
夫「その通り!来年に向かって鍛えないと」
M&ケ「・・・。」
魚料理は「ナメタガレイ」、小松菜と昆布オイルで。
メインは予約時に確認される肉or野菜。
本日のお肉は、ホロホロ鶏。
ただのローストではありませんでした。
胸肉にひじきのムースが詰められ、ゴボウのフリットとエディブルフラワーのナスタチウム、根セロリのピューレ添え。
野菜を選んだ3人には、パイが登場。
その中身は〜?と期待マックス。
中は、椎茸とポロ葱をキノコソースで。
サイドにはトレビスのタルト。
カットした瞬間、これまた「うわー」と感激の肉厚椎茸。
ほぼお肉感覚。
面白かったのが、それぞれ全く違うメイン料理なのに合わせたワインは同じドメーヌで、ヴィンテージ違いというペアリング。
飲み比べると年でこんなに違いがあるのか...!と、またワインの奥深さを知る体験。
この夜は、ドイツ人の友人に対して、しっかりホスト&ホステスの気持ちでいたけれど、落ち着いて周りを観察すると、お客さんは日本人は私達夫婦ともう一組ぐらい?!ほとんど外国人の方。
ケ「なんか外国にいる気がしてきた...むしろ私達が外国人」
夫「確かに」
スキー合宿地を彷彿させた雪山のような最初のデザートは、生姜と柑橘を効かせたスパイスのブランマンジェ。
2品目は、アマゾンカカオのクレープ。
クレープがハイビスカスのスープに浸かっているとは驚いたけれど、これもまた不思議なハーモニー。
私達がMK夫妻と出逢えて仲良くなれたことは、本当に嬉しく思っています。
つくづく夫婦関係やスキーに対する熱量?が似ていて、彼らの会話はまんま我が家でも!と思うこと度々。
時間に厳しく、とにかく何事もレスポンスが早く、ピンポンの応酬のようにテンポよくやり合うムッシュKと夫。
遅刻や嘘、お調子者、適当過ぎる対応が大嫌い。
「まーまー適当に」と緩く、寒いスキーになんとか付き合ってるのに朝寝坊で奴らにボヤかれるマダムMとケーコ。。
夫たちは夫たちで、妻たちは妻たちでお互い「わかるよ、その気持ち!」なのだ。
そんな彼らと出逢えて本当によかった!を改めて感じた楽しい夜でした。
*****プチッとパリ*****
お土産を入れて渡すにも良いグランドエピスリーのトート。
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