
杮落し四月大歌舞伎
帰国早々やってきたのは、新歌舞伎座☆
後ろにそびえ立つKabuki towerにちょっとびっくり&後ずさり気分。
久しぶりに見る朝の通勤ラッシュなみの人混みにも驚き、演目を飾った看板には
全然近づけませんでした。
只今歌舞伎座では一日3公演が行われていますが、嬉しいことに~、ワケあって
今回私は2日連続の歌舞伎鑑賞となり、最初に第二部公演の「弁天娘女男白浪」「忍夜恋曲者」、
2日目に第一部公演「「寿祝歌舞伎華彩」「お祭り」「熊谷陣屋」を鑑賞しました。
席は花道の横だったので、花道をゆく役者さん達がとてもよく見えました。
で、やっぱりイヤホンガイドは私には必須。
このガイドを聞いていると、ストーリーの背景はもちろん、難しい台詞の解説、
役者さんが来ている着物やその文様までも詳しく説明が聞けるのでとてもわかりやすいです。
(時々眠くなるけど・・・)
この新歌舞伎座、劇場の大きさや雰囲気は旧歌舞伎とほとんど同じで違和感なし、
という感じ。
新しいものとしては、字幕レンタルサービスも始まり、この画像のように機械を借りて
座席前にセットすると役者さんのいう台詞が字幕ででます。
「弁天娘女男白浪」
「白浪」は泥棒のことです。5人組の泥棒が出てくるのですが、それぞれ紫の着物で柄違い、
着こなしが違って個性があり、その衣装で一人ずつ名乗りをあげる場面がステキでした!
そして尾上菊五郎さん演じる女装が得意の弁天小僧が最後に追い詰められて、
お寺の屋根の上で仁王立ちのまま切腹するラストシーンは、壮絶で潔く、しびれました♥
休憩時間には新調された緞帳の紹介などもありました。
「忍夜恋曲者」
これは「平将門の乱」がベースにあるお話ですが、今回初めて坂東玉三郎さんを
見れたことに感激★
玉三郎さん演じる「如月」は、妖しく、美しく、怖~い女性でした。
2日目に楽しみにしていたのが、デジュネ!?
2日目は第一部11時からの公演だったのですが、間にお昼の休憩を挟むので予約していた「吉兆」へ。
「杮(こけら)落し」ということで、卵やお刺身に「寿」の文字。
ご飯もお赤飯でおめでたく、とても美味しいお弁当でした。
「寿祝歌舞伎華彩」
「春の君」の市川染五郎さんの舞いが綺麗で見惚れました。
染五郎さんが舞台に出た途端、舞台がパっと華やかになったように感じ、
「華がある」ってこういうこと?!と。ステキでした♥
「お祭り」
これは昨年亡くなった18代目勘三郎さんに捧げるということで、勘九郎さん・七之助さん兄弟を
見ていると、ジーンときました。そんなしんみりした気持ちの中で、一番の注目と笑いを誘った
のが勘九郎さんの長男・七緒八くん☆ 彼が可愛いの、なんの!!
ちゃんと見得を切ったのでビックリ喝采です★
「熊谷陣屋」
これは源平合戦中のお話。
武士という厳しい縦社会や政治的な問題の中で、大切な息子の命を奪った父親
(熊谷次郎直実・中村吉右衛門)の悲しみ、母親(相模・坂東玉三郎)の慟哭が
観ている方にもまっすぐ突き刺さってくるようで、切ないお話でした。
今回の鑑賞記念に歌舞伎座マカロンを買ってみました。
とにかくお土産コーナーはすごい人混みで、もっとゆっくり見て買いたかったのですが
これが精一杯でした。
思ったより美味しい♡
隈どりマカロンを頬張りながら「知らざぁ言って聞かせやしょ~」(←弁天小僧の名台詞)
と、すっかり歌舞伎気分でいただく♪
歌舞伎座館内のお土産は売り場はあまり広くなく、たぶんもうしばらく大混雑が
続くと思いますが、地下鉄駅に直結している木挽町広場という地下スペースに
歌舞伎座関連のお菓子はじめ草履や手ぬぐい、和雑貨などのお土産は色々でした。
「KEICOさん、着物は?」と聞かれそうな?!
買ったもの、母からのもの、いずれも着物は出来上がりました~♥
が、大足ゆえに草履が特注で仕上がり待ちです。
草履が届いたら次回の歌舞伎は着物で!?
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