
ザ・ポルターガイスト☆
とても久しぶりに下北沢にある「本多劇場」へ。
今回観劇したのは、俳優・村井良大さんが一人芝居で登場人物11人を演じる『ザ・ポルターガイスト』。
作:フィリップ・リドリー
翻訳:小原真里
上演台本・演出:村井雄
出演:村井良大
そのストーリーは、(オフィシャルサイトより引用)
10代で描いた大規模な壁画が話題を呼び、将来を期待された若き画家・サーシャ。
アート界に旋風を巻き起こすはずだった。
しかし今では世間から忘れ去られ、古びたアパートで俳優志望のパートナーと静かに暮らしている。
輝かしい成功を手にするはずだったのに・・・
そんな思いを抱えたまま迎えた、姪の5歳の誕生日。
久しぶりに顔を合わせた家族や旧知の人々との何気ない会話。
記憶の食い違いや過去の栄光、無神経な言葉の数々が、封じ込めてきた感情を静かに揺り動かしていく。
芸術、家族、記憶に翻弄されながら、本当の"自分"に気づく、ある1日の出来事。
この日は上演後にアフタートークもありました\(^o^)/
そこではまず異例の撮影タイム。
村井さんが次々に登場人物11人分でカーテンコールを演じ、その様子のみ撮影OK、SNSで拡散して〜!と。
表情、動きがしっかり異なる別人11人分カーテンコールは、ウケる!ウケた!
そんな画像と共にざっくりな感想を。
お辞儀ひとつもキャラクターによって全然違う。
とにかく一人で11人分を演じるのだから「すごい!」が真っ先の感想ですが、村井さんの圧倒的集中力と身体能力を体感する舞台でした。
登場人物11人を次々と切り替えながら、90分間ほとんど途切れることなく語り続ける姿に(休憩無し)、観客としては「一人の人間がこんなにも多面的に豊かに表現できるんだ」と驚かされました。
そう思うと、自分の中に自分自身でさえ知らない表情、仕草はたくさんあのだろうな...と。
衣装替えもなく舞台装置がほとんど変わらない中で、声色と動きで演じ分け、そこに確かに別の人物が存在しているように感じられ、観る側としても集中力と想像力を刺激される楽しさがありました。
また、この作品は一人でたくさん演じるという妙技だけでなく、そもそものテーマが深く、過去の栄光、その後の挫折、家族との愛憎・距離感など主人公に限らずどんな人も感じたり、どんな家庭にも転がっている気持ちの問題など考える余韻を残すお話だったように感じました。
個人的にはすぐにもう一度観たいを思う舞台はそう多くなないのですが、このお芝居は一人芝居なだけに細かい台詞のニュアンスなど繰り返し観るほどに新たな気づきがありそう、もう一度観たい!
そんな気持ちになった刺激的な一人芝居でした。
*****A Little Side Note*****
マルシェに並んだ美味しそうなレモン。
昨シーズンは大豊作だった我が家のレモン。
今年はどうかな〜♬
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