大修復後の「サモトラケのニケ」
今日はパリブログ☆
すっかりライフワーク気分で通うMusée du Louvre(ルーヴル美術館)。
広過ぎる美術館は何度行っても違った楽しみを感じます。
今回目指すのは企画特別展ではなく、常設展の彫刻コーナー(古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術部門)。
一番の目的は、発掘150周年記念の修復大工事を終え、展示されるダリュの階段の修復工事も
完了した「サモトラケのニケ」をじっくり鑑賞すること。
この彫刻は、1863年にフランス人外交官シャルル・シャンポワゾがサモトラケ島で発見したもの。
人混みの中にあっても強く放つオーラ、存在感がすごい☆
彫刻が発見された紀元前のサモトラケ島は、「偉大なる神々の秘儀」が伝わる特別な信仰の
場所だったそうです。
そこで見つかったギリシャ神話に登場する戦争の勝利を告げる女神・ニケ、船のへさきを
かたどった台座の高さは約5m半、大理石で作られた女神は翼も入れると約3m。
そしてニケがまとっているのは、古代ギリシャ人が着ていた「キトン」という薄いドレス。
蒼い海と青い空の下、エーゲ海の風に吹かれながら立っていたんだろうな〜と想像しながら鑑賞。
ローマ帝国の時代になりキリスト教が広まる中で異教となったギリシャ神殿は破壊され
神々の彫刻の顔も壊され、首や手を切り落とされてしまったそうです。
顔と腕が無いのが残念ですが、無いから想像力をかきたてられて更に魅力的だとも言えるし...。
続いて有名作品、「ミロのヴィーナス」に観に♫
ここは、また人気彫刻なだけに混雑していてなかなかヴィーナスに近づけませんでしたが、
空いている後ろからゆっくり眺めながら前へ。
やはりこれも腕の欠損がミステリアスな魅力をプラスし、観る者それぞれが失われた部分を
想像して楽しめる作品。
と思っていたら、先日グッドスマイルカンパニーから腕付きミロのヴィーナスフィギュアなるものが
が販売中だと知り、ちょっとウケました。
林檎を持ったり、ポーズを取ったり...。
(画像は、グッドスマイルカンパニーHPより)
やっぱり腕は無い方がいいかも...と思うけれど想像するのは楽しい(^_^)
有名作品の「サモトラケのニケ」と「ミロのヴィーナス」以外はわりと空いている彫刻コーナー。
ローマ帝国の初代皇帝・アウグストゥスに見惚れているヒトはいなかったけれど、私は好きです。
それにしてもこれだけ広がったローマ帝国はよく統治できたな...と思う。
古代ローマは偉大だわ♥
どうでもいいけど、パトロールエリア近くにあるのがローマ通り。
ここを歩く度に「全ての道はローマにず」と、つぶやく♡
ヨーロッパにいると感じることの一つが古代ローマ帝国の影響だから。
雌鹿を連れた狩猟・貞潔の女神、アルテミス。
人馬の浮き彫りが施された球体。
何だろう...?と思って近づくと「骨壺」でした。
自分が骨壺をオーダーするなら、キラキラなスワロフスキーをあしらってもらおー♫
仮面を持つ、大きく迫力のあったこの彫刻は文芸の女神の一人、メルポメネー。
悲劇を司る女神だそう。
「マダム、大丈夫ですか?」と上から手を差し伸べられた?!
思わず右手を出したくなってしまったし、男前だな...と思ってうっとりしてたら、知恵、芸術、
工芸の女神・アテナでした...。(かなりの巨大像)
見れば見るほど面白いルーヴルの彫刻コーナーです。
おまけのジャポンは、「冷やしシャンプー?!」をBelle et Bonneで☆
⇒ http://belleetbonne.blog.fc2.com/blog-entry-703.html
à demain(^.^)/~~
<info>
Musée du Louvre(ルーヴル美術館)
99, rue de Rivoli 75001 Paris
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