
久しぶりにManuel Legris♥
行ってきたのは、"Théâtre du Châtelet"(シャトレ劇場)。
"Le Ballet National de l'Opera de Vienne"(ウィーン・オペラ座バレエ団)のパリ公演。
バレエ団の芸術監督を務めるのは、元パリ・オペラ座バレエ団エトワールの
Manuel Legris(マニュエル・ルグリ)。
私がパリオペラバレエにハマるきっかけになった一人が当時エトワールの中で一際
華のあったマニュエル・ルグリ。
バレエに無知な私でさえも一度観て感動したその表現力★
他の誰よりも気品があって、私の中では「白バラ」を連想させるダンサーでした。
彼がバレエ団を定年退職した後は、どんなキャリアを選ぶのか、その去就は注目されて
いましたが、新聞でウィーン国立歌劇場のバレエ芸術監督就任と知り驚きました。
その彼がバレエ団を率いてパリ公演。今年こそ是非観たい!
と、メトロで広告宣伝を目にした日から楽しみに待っていた公演
"Le Ballet National de l'Opera de Vienne( Wiener Staatsballett)"。
初日7月4日のガラ公演のチケットが手に入り、ちょっとオシャレをして出かけました。
シャトレ劇場にはたま~にしか行かないのですが、その歴史はオペラ・ガルニエ宮よりも少し古く、
1862年からオペラ、バレエ、演劇、クラシックコンサートなどが催されてきた歴史ある劇場。
今年初め、坂東玉三郎さんの歌舞伎公演もここで。
今回の公演は毎年夏にダンス公演を組織する"Les etes de la danse"が招聘したもの。
初日は"Gala d'ouverture: Hommage a Rudolf Nureyev"とタイトルされた、
1993年に亡くなったダンサー・振付家のRudolf Nureyev(ルドルフ・ヌレエフ)氏への
オマージュ・プログラム。
ヌレエフは1964年から20年あまりウィーンを拠点にし、82年にはオーストリア国籍も取得。
83年9月にパリ・オペラ座バレエ団芸術監督就任。ルグリを抜擢したのもヌレエフだそう。
今回劇場に入ると正面ではヌレエフがお出迎え!
まず初めにショートフィルムが上映され、生前のヌレエフの練習、公演風景が流れました。
そして幕が上がった本公演では、ヌレエフが愛した、あるいは彼と所縁の深い作品の抜粋を
クラシックからモダンまで、華やかに2時間40分(休憩20分)続きました。
面白かったのは、それぞれ演目の前に30秒ほどのショートフィルムが上映され、
そこには当時のヌレエフの映像と今回踊るウィーンバレエ団の練習風景が流れました。
本番を踊るダンサーたちの普段の練習風景、表情が見れて面白かったです。
バレエ団の中には日本人ダンサーの方も何人か在籍されていて、今回のパリ公演にも
参加。
木本全優さんと橋本清香さん。
最後にステージにヌレエフの大きな顔写真が現れ、そこに出演ダンサー全員集合。
一際大きな喝采を浴びたのは、今回"Le Corsaire"(海賊)を踊った
Maria Yokovleva とDenys Cherevychko(画像中央)の二人でした。
普段、ガルニエ宮などは暗黙の了解っぽくカーテンコール時だけ皆さんカメラを取り出して
いるのですが、この日はちょっと空気が違いました...。
初めにシラク元大統領夫人はじめフランスの芸術文化関係者、政財界の方が集まっていることが
紹介され、観客の皆さんもタキシードやロングドレスなどドレスアップされた方が多かったです。
そのような皆様はカメラや携帯で撮影などしないので、私も慎まなくてはねぇ・・・
と思ったけど、頑張って2枚。
だって!最後にルグリがステージに登場したんですもん!!
なのに、肝心のそのルグリ様が目をつむった瞬間を撮ってしまった。
相変わらずシャッターチャンスを逃しまくるダメブロガー・・・。
<INFO>
Théâtre du Châtelet(シャトレ劇場)
1 Place du Châtelet, 75001 Paris
***********************************
おまけは、Belle et Bonne。
ARCHIVE
MONTHLY