Comme d'habitude 〜パリ・東京行ったり来たりblog〜

感動のアンコール・トム

今回のバカンスのメインテーマは、アンコール王朝の遺跡めぐり☆

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3日間ドライバーのAさん(左)とガイドのNさん(右)さんと一緒に♫

N「では、まずアンコール・トムへ向かいます。」

K・夫「は〜い。よろしくお願いします。」

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川?湖?かと思ったらアンコール・トムの周りのお堀。

そのお堀の大きさからもアンコール・トムが想像以上に大きいことを感じながらの車移動。

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実は直前まで車ではなくこちらの↑いかにもカンボジア!な風情のある「トゥクトゥク」に

乗っての移動を予定していたのですが、ガイドのNさん含め4人で一台のトゥクトゥク移動は

難しいので車になりました。

でも連日とても暑いのでエアコンの効いた車で結果的には良かったです。

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アンコール・ワットと並ぶアンコール遺跡群の代表格「アンコール・トム」。

「大きな都」という意味を持つアンコール・トムは広い城塞都市で、真ん中のバイヨン寺院

中心にたくさんの遺跡が点在しています。

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お堀に囲まれ、入口は5ヶ所の門。

こちらの南大門から入り、まずバイヨン寺院を目指します。

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アンコール・トムは旅行直前に見た舞台「ライ王のテラス」で鈴木亮平さんが演じた

ライ王ことジャヤヴァルマン7世の時代に最盛期を迎えた王都なのです☆

9世紀初頭から約600年間続いたアンコール王朝時代に26人の王が在位していますが、その中で

一番人気はバイヨン寺院を建設したジャヤヴァルマン7世と言われています。

ホントかな?聞いてみよう!

K「Nさん、Aさんはどの王様が一番好きなの?」

N、A「もちろん、ジャヤヴァルマン7世ですよ〜」

愚問だった...。

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バイヨン中心部はこんな構成になってまして、第一回廊、第二回廊、真ん中に中央祀堂です。

私達は南大門から入ってまずは第一回廊を1周。

駆け足でまわるというよりは、なるべくゆっくり説明を伺いながら見て回りたいという要望に

合わせ、Nさんは遺跡を見ながらとても丁寧にわかりやすく説明してくれました。

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アンコール・トムの特徴の一つは、第一回廊のユニークさ。

他の遺跡では見られない庶民生活がリアルに細かく、そしてコミカルに活き活きと描かれていること。

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戦闘場面の他に、闘鶏場面、碁を楽しむ様子、なぜかいきなりお尻をガブっとカメに噛まれる

シーンや「う、産まれる〜」な出産場面などが、ちょっと漫画のような面白さとわかりやすさで

壁一面に彫られていて、見ていて飽きない!(^^)!

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ところでジャヤヴァルマン7世の人気の理由の1つは、やはり戦争に強かったこと。

1177年、現在のベトナム中南部のチャンパ軍に一時アンコール都城は占拠されるも、

ジャヤヴァルマン7世はチャンパ軍と戦い、見事撃退。

アンコールをチャンパ軍から解放し、都をアンコール・トムに定め、王都の整備、地方都市への

主要道路、駅、宿泊施設や病院な整えました。

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第二回廊部分は神話的な要素も多く描かれ、アンコール・ワットと被るのでココでは割愛。

中心部へ。

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出たっ!迫力の尊顔。その迫力に感動です☆☆☆

アンコール・トムの特徴その2は、他の寺院がヒンズー教寺院なのに対してココは元来仏教寺院

52基の塔の四方に尊顔が彫刻されています。この顔は、観音菩薩説が有力だそう。


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クメールの微笑み☆と言われるバイヨン寺院の尊顔の中でも完成度が最も高いと言われる

のがこちら。

うーん、口角がキュっと上がって確かに良い顔♥︎

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最初南大門から入ってきた時は、観光客の人の多さに驚いたもの、アンコール・トムは広いので

中に入ってしまうとその人混みは気にならず、いろんな尊顔、遺跡の所々で皆さん思い思いに

楽しく記念撮影☆

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続いて、「バブーオン」へ。

ここは1060年頃、ウダヤディティヤヴァルマン2世が先祖の霊を弔うために建立したもの。

バブーオンとは「子隠し」という意味だそうで、昔、クメールの王は隣国シャムから王子を預かった

ものの、家臣達はそれはシャムの策略と思い、王子を殺害。

その報復を恐れた王妃は自分の子をココに隠したという伝説があるそう。

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ステキなのは寺院へ続くこの空中参道。

高さは約1mで東塔門から約200mの長さです。

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下に潜ってると、まっすぐに並んだ柱が美しい☆

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そして寺院は結構な高さ★

N「高い所は大丈夫ですか?」

K「あまり得意じゃないけど、ある程度なら...」

N「じゃ、登ってみましょ〜♬」

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階段が急で思ったより怖かったよぉぉ...。それに手すりがちょっと心許ない感じで。。

K「ここ皆んな登るんですか?特に日本人のマダムたちは?」

N「日本人マダムはほとんど登りませんね。ツアーだと時間がなかったり、高さもあって

怪我をする可能性もあるので。」

K「・・・。」(オイオイオーイ、私も日本人マダムだよ!)

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でも登ってみると眺めがよく、今は乾季なので緑が少なめですが、きっと雨季で緑がいっぱい

の季節はまた違った眺めなのだろうと思います。

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バブーオンを飾る彫刻は、先程のバイヨンの第一回廊のものと比べると石一つ一つが小さめで

その中で緻密に彫り込まれています。

彫られたシーンも神話や叙事詩が題材。

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パブーオンの後は、「象のテラス」を経て「ライ王のテラス」へ。

象のテラスは勝利した軍が王と謁見したり式典、祭事が行われた場所で右の画像がテラスを正面から

見たもの。

左の画像の人が立っているあたりに王様は座って、象のレースや綱渡りなどの曲芸も鑑賞したそう。

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そして象のテラスのすぐ隣りに、「ライ王」ことジャヤヴァルマン7世の像がありました。

このライ王のテラスに来て三島由紀夫は作品のインスピレーションを得たと言われてます。

私もお線香をあげてお参りを。

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ところで、ジャヤヴァルマン7世がライ王=ライ病(ハンセン病)の王と言われる理由は、

王が蛇を退治した時に返り血を浴び、その結果ハンセン病になってしまったというライ王伝説

によるもの。

Nさんによると、遺跡にまつわる色々な逸話は地元で語り継がれてきた伝説。

考古学的には違っていることも多く、実際長寿だったジャヤヴァルマン7世がハンセン病だった

とも言い切れないようですが、やはりドラマチックな話の方が好きでしょう?と。

K「はい、好きです!!」

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それにしても暑い。日中歩き回るにあたり、500mlのペットボトルのミネラルウォーターを

一人4本は飲むペース。

ドライバーのAさんが先回りして遺跡と遺跡の見学の間にクーラーBOXで冷やした水をくれた

ので助かりました。

今は乾季のせいか湿度は想像していたよりは低く、日本の梅雨、夏の方がじっとりしてる

気がします。

暑さに強い私はこうして足ピタのスキニーに長袖ブラウス、首焼け予防に時々ストール、

帽子という格好でしたが、他の観光客の皆さんは地元で売っているようなテロテロの

柄物ワイドパンツやガウチョパンツ、マキシ丈スカートやワンピース姿が多いです☆

おまけのパリ「L'Avant Comptoir de la merBelle et Bonne

⇒ http://belleetbonne.blog.fc2.com/blog-entry-925.html

à demain(^.^)/~~

<info>

Angkor Thom(アンコール・トム)

Tourism of CAMBODIAサイト


http://www.tourismcambodia.com/attractions/angkor/angkor-thom.htm

KEICO

新潟県の老舗旅館に生まれ育つ。
上京、進学、就職、まさかの出逢い?で結婚し2004年渡仏。
現在は夫と共にパリ・東京を行ったり来たりな生活中☆
そんな毎日からのグルメ・ファッション・カルチャー・バカンスなどの話題を中心にブログ更新致します。

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