Comme d'habitude 〜パリ・東京行ったり来たりblog〜

ギュスターヴ・モロー美術館

今日はアップしそびれていたパリブログを☆

改装後久しぶりにパリ9区にあるMusée national Gustave-Moreau

(ギュスターヴ・モロー美術館)へ行きました。

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住宅エリアにあるその美術館は、モローが晩年までを過ごした住居兼アトリエだった建物。

気をつけて歩かないとうっかり通り過ぎてしまいそうな感じです。

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モローファンにはたまらない、壁一面、美術館まるごとモローワールド☆

一点ずつゆっくり見ていたら半日くらい過ごせそうです。

夫「オレは1時間半で大丈夫(*^^)v」

K「・・・。だってあなたはモローあまり好きじゃないでしょ?」

夫「どちらかと言えばあんまりね〜」

K「なんで?」

夫「オレにはちょっと中途半端に感じるんだけど...」

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絵画、芸術もやはり人それぞれ好き嫌い、趣味趣向があるもの...と思いながら

モローファンの私はここには何度来ても心中「ワオ!」連発ですが。。

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では、居室だった2階へ。

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モローが実際にここに暮らしていた...と思うと、やはりドキドキする。

タイムスリップして、画家をより身近に感じる。

そんなところが個人邸宅美術館の醍醐味のひとつ。

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モローもこの窓からこの景色を眺めていたんだろうな...。

それにしても素敵なアパルトマンだしインテリアも素敵。

豊かな生活をしていたのは容易に想像できる。

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というのも、モローは生前から成功した画家だったので生活面での苦労はあまりなかったそう。

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パリに生まれ、パリで亡くなった生粋のパリジャンGustave Moreau ギュスターブモロー)。

私がモローに興味を持ったのは、なかなか宗教画に興味が持てなかった時期にギリシャ・

ローマ神話を題材に幻想的に描かれた彼の絵に魅せられたのがきっかけ。

ちょっと怖い生首を抱えたシーンなのに、独特の美しさを放っていました!

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本物モローと絵画との初対面は、オルセー美術館の「オルフェウスの首を運ぶトラキアの娘」が

出逢いでした。

オルフェウスはギリシア神話に登場する吟遊詩人で、歌と竪琴の名手。

訳あって酒神バッカスの女性信者たちに八つ裂きにされてしまい海に投げ込まれた

オルフェウスの首が岸辺に流れ着き、その首と竪琴を抱きかかえるトラキア(地名)

の若い娘を描いた作品。

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優雅な螺旋階段を上がり3階へ。

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好きです、螺旋階段♡

K「螺旋階段ってイイよねー。自宅に欲しい!」

夫「歳とると登り降り大変だよ」

K「・・・。」(いつも妄想を砕くコメント...)

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階段途中から振り返って下のフロアを眺められるのもこの美術館の素敵ポイント☆

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そして3階でも、これでもか!な勢いでモローの作品が迎えてくれます。

こんな風に壁にびっしり展示するのは19世紀によく見られた展示スタイルだそうで、

天井が高いパリの建物は、大きな絵画を部屋中に飾っても圧迫感がありません。

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(ユニコーン)

いつ来ても比較的空いている美術館なので、作品を間近でじっくりゆっくり鑑賞できる

のが幸せです。

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(出現)

モローと言えば、私の中では妖艶な「サロメ」。

ユダヤ王ヘロデの後妻ヘロデヤの娘サロメがヘロデ王の前で踊り、その褒美として

(母にそそのかされ)洗礼者ヨハネの首を求めたとされる場面を描いた

「ヘロデ王の前で踊るサロメ」と一緒にサロンに出品されたのが、この「出現」。

斬首された洗礼者聖ヨハネの首がサロメの目前に出現するというモロー独自の解釈で

描かれたもの。

なんとも衝撃的な「出現」です。

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(ユニコーン)

モローの生い立ちをざっくり読むと、父親が建築家、母親はピアニストという裕福な家庭で

育ったそう。

8歳でデッサンを始め、20代でシャセリオーに弟子入り。37歳でローマ留学。

ローマ留学後、忘れ去られていた神話の世界を再発見して幻想的に描きサロンに出品

すると、それらの作品は瞬く間に話題に☆

晩年は美術学校の教授としてルオーやマティス、マルケを指導。

一生独身だったそうなので、女性に興味がなかったのか...と思いきや、

アレクサンドリアン・デュルーという一人の女性を25年間愛したそう♡

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(サロメ)

やっぱり、女性を知らなくちゃこんな絵は描けないかもね〜と思ったりも。。

妖艶なファムファタル、魔性の美しさ。

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(人類の生)

聖書中の主題や神話の逸話から9つの場面を人類の3つの時期で表現した多翼祭壇画。

左から右へと朝、昼、晩と時間的に経過し、上段には人類の誕生を示す『アダム』

の物語、中段にはギリシア神話の吟遊詩人『オルフェウス』の物語、

下段には文明を得た人類の堕落の象徴であり、また人類最初の犯罪の物語でもある

旧約聖書中『カイン』の逸話、最上部にはイエス・キリストが描かれいる。

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目に見えるものしか描かないという画家がいる一方で「私は見えないもの、感じるもの

だけを信じる」という言葉を残したモローの絵、やっぱり好きだな〜と改めて思った

久しぶりのモロー美術館訪問でした。

おまけのパリは、「オメザにBelle et Bonneで☆

⇒ http://belleetbonne.blog.fc2.com/blog-entry-986.html

à demain(^.^)/~~

<info>

Musée national Gustave-Moreau(ギュスターヴ・モロー美術館)

14 Rue de la Rochefoucauld, 75009 Paris

http://jp.musee-moreau.fr/

KEICO

新潟県の老舗旅館に生まれ育つ。
上京、進学、就職、まさかの出逢い?で結婚し2004年渡仏。
現在は夫と共にパリ・東京を行ったり来たりな生活中☆
そんな毎日からのグルメ・ファッション・カルチャー・バカンスなどの話題を中心にブログ更新致します。

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