Comme d'habitude 〜パリ・東京行ったり来たりblog〜

黒のバレンシアガ展☆ブールデル美術館

パリ15区にあるMusée Bourdelle(ブールデル美術館)で開催中の“Balenciaga, l'œuvre au noir”(バレンシアガ、黒の作品)へ行ってきました。

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Musée Bourdelle(ブールデル美術館)は大好きな美術館の一つ。

特に思い出深いのはマダム・グレ展覧会。マダム・グレの作ったギリシャ神話のミューズが着ていそうなドレスの数々と彫刻家アントワーヌ・プールデルの共演は素晴らしかった。

(その時の記事⇒ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/51738576.html

画像は数字をクリックすると開きます。但しPCからのみ。2011年のブログ、懐かしい…)

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今回は大好きなブランドの一つ、「バレンシアガ」ということで最初の展示室へ入る時から興奮状態♡

本展は、タイトル“Balenciaga, l'œuvre au noir”(バレンシアガ、黒の作品)が示す通りにブランドの代名詞と言える「黒」に焦点を当てたもので、

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「シルエットとボリューム」「黒と光」「黒と色彩」といった観点から約100点の作品を展示。

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館内は比較的空いていたので、ゆっくりとその黒の世界に浸りながら鑑賞できました♥︎

作品と作品の間を行って戻って、そしてグルグル回っていろんな角度から見ることができ、楽しくてたまらない(●^o^●)

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ガラスケースの中に入った作品は一定程度の距離での鑑賞ですが、その贅沢な素材使い、キラキラのゴージャス感は夢の世界。

大胆に腰まで開いたバックデザインですが、開き過ぎてないところがエレガント。

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角度によっては、そのケース枠やドレスの影も含めて一つの作品のように見える。

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なめらかなシルクのドレスに白い襟が映える。

本展はガラスケースに入れずにそのまま展示されている作品も多く、直に素材を間近で見ることができ、

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「黒は素材で雰囲気が変わる」と言われることを強く実感。

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更に同じドレスでも黒とピンクで対比されれば、やはり別物。

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作品の見せ方も通り一遍等ではなく趣向が凝らされ、日光を避けて黒いボックスの中にはお宝級ピースが☆

一つずつドキドキしながら暗幕をめくる(*^^)

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アクセントや合わせる小物のカラーに淡い綺麗めピンク。

黒のクールさとピンクの甘さ加減のバランスがステキ。

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こういったモード展で見るものは非現実的だったり、やや奇抜なアート的な作品で実際に着るのは無理と感じるものもありがちですが、本展のバレンシアガ作品は今も着たい、時代を越えて着れると感じるものが色々。

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例えばこのフロントデザインはシンプル、バックはキレイなドレープの背中が開いたドレスなど

「すみませんけど今晩これ着たいので貸してください」

と言いたい。(借りられる訳がないんだけど…)

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一番着てみたいと妄想が広がったのはこのドレス♥︎

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ドレスの他にも黒いヘッドアクセサリー、コスチュームジュエリー、そしてデッサンなども展示され見応えのある展覧会☆

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そしてこれまで知らなかった創業者・Cristóbal Balenciaga(クリストバル・バレンシアガ)氏のお顔。

1930年代にスペインの内戦の影響でパリに移り、クチュール・メゾンを構えたクリストバル・バレンシアガ(1895〜1972)氏はスペインのバスク地方出身。

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20世紀を代表するデザイナーの一人で、ココ・シャネルやクリスチャン・ディオールからも一目置かれる存在だったこと、数々の逸話があることなども今回知りました。

ファッションの専門的なことはわかりませんが、手首や襟まわりの抜き?加減、背中の見せ方など計算された肌見せによる女性らしさの表現が素晴らしいな…と感じました。

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そして何よりこの空間での展示!

プールデルの作品と共に観るのがとにかくステキ☆

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と言う訳で記念にカタログ購入☆

実際にモデルさんがドレスを着ているのを見ると益々ステキな黒のドレス達。

すっかりバレンシアガ展を楽しんだ後、夜の外出に私も黒のバレンシアガを着ることに★

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ニコラ・ジェスキエール氏がデザイナーだった頃のもの。

久しぶりに袖を通したものの、これはクリストバル・バレンシアガ氏へのオマージュとして作られたシリーズの一つなので今回のバレンシアガ展で見た作品の中に通じる部分もあり、これからも大切に着ていこう思いました。

À demain(^^)/

おまけのパリをBelle et Bonne Blogで更新☆

今日は、「東京に続くのは?!
⇒ http://belleetbonne.blog.fc2.com/blog-entry-1529.html
 

<info>
Musée Bourdelle
18, rue Antoine-Bourdelle 75015 Paris
01 49 54 73 73
http://www.bourdelle.paris.fr/

*Balenciaga, l’œuvre au noir展は2017年7月16日迄

KEICO

新潟県の老舗旅館に生まれ育つ。
上京、進学、就職、まさかの出逢い?で結婚し2004年渡仏。
現在は夫と共にパリ・東京を行ったり来たりな生活中☆
そんな毎日からのグルメ・ファッション・カルチャー・バカンスなどの話題を中心にブログ更新致します。

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