
毎回新しい発見です☆
今月28日からMusée d'Orsay(オルセー美術館)では、
ドガ没後100周年を記念してDegas Danse Dessin. Hommage à Degas avec Paul Valéry(ドガ ダンス デッサン:ポール・ヴァレリーによるオマージュ展)がスタート。
この企画展が始まって混雑する前に、またまたぶらりと出かけ、今回は1階の入って左手のセーヌ・ギャラリーを中心にゆっくり鑑賞。
この日も館内はわりと空いてたのでどの作品ともじっくり対峙。
気になる作品はギリギリまでググッと近づいて、絵肌までしっかり見れるのがなんとも贅沢。
James Tissot(Recontre de Faust et de Marguerite)
ゲーテの戯曲「ファウスト」の一場面、ファウスト博士がマルガレーテに一目惚れするシーン。
ちょっと浮き出てるくような3Dのようにも見えた一枚で、ジェームズ・ティソというフランス人画家の作品。
Honoré Daumier(Crispin et Scapin)
この絵はいろんな展開会でよく見るというか、インパクトがあるので一度見たら忘れ難いものだけど、作者が風刺画家としても有名なオーノレ・ドミエだとは知らなかった…。
耳打ちする男とそれを聞く男、どちらもちょっと悪そうな企み顔。一体どんな話をしてるのか?!
これはモリエールの喜劇「スカパンの悪巧み」に登場する従僕スカパンと仲間のクリスパンを描いたものだそう。
夫「この絵、好きなんだよねー!ドン・キホーテとサンチョ・パンサ。」
K「振り回されるサンチョ・パンサには同情するよ。。あ、でもこの作品もオノレ・ドーミエ!」
Jean Lecomte de Noury(Rameses dans son herem)
最近オルセーのコレクションに加わったという作品で、古代エジプト王・ラムセスのハーレムが描かれた一枚はカメラに収まらないほどの横に細長いサイズが斬新。
マットなトーンの色彩がとても綺麗。
Gustave Guillaumet(Le Sahara)
タイトル通りに荒涼としたサハラ砂漠にラクダの死骸。
ラクダの死と乾いた自然界の厳しさも伝わってくる一方で夕暮れらしい、ほんのりピンク色の地平線が綺麗で見惚れました。
Alexandre Cabanel(Mort de Francesca da Rimini et de Paolo Malatesta)
なんともドラマチックに感じたのは、2015年に修復を終えたというアレクサンドル・カバネルの作品。
ロミオとジュリエットかと思ったら、これはダンテの「神曲」の中の一場面。
ラヴェンナ出身のグイード・ダ・ポレンタの娘であるフランチェスカは政治的な理由で醜男のジョヴァンニ・マラテスタと政略結婚させられることに。醜男のジョヴァンニは結婚が成立しないことを恐れて、初対面の時にイケメンでモテ男の弟パオロを替え玉に立てたところフランチェスカとパオロはお互いに一目惚れ♡二人は愛し合うようになってしまった。
フランチェスカはジョヴァンニに嫁いだものの、パオロとの密会は続く。
2人の密会現場を目撃したジョヴァンニは、剣で2人を刺し殺す。(男の嫉妬も怖いーー)
そんな殺された後の二人の場面を描いた作品なのでした。
修復といえば、一連の修復が終わったらしいクールべの大作も一堂に集められて展示されていました。
この一角は比較的賑わっていました。
という感じで何度来ても毎回新しい発見や気づきのある飽きないオルセー美術館です。
クールべコーナーの正面にポンポンのあの白い熊。
その奥がサンドイッチなどの軽食がいただける熊さんカフェになっています。
お腹が空いた…。
お腹が鳴りだすともう美術鑑賞は無理。
館内でランチを済ませようか迷ったけれど、自宅へ帰る途中にパン屋さんに立ち寄ってサンドイッチを買いました。
カレー風味のチキンサンド。
チキンたっぷり、具沢山なさすがフランスのサンドイッチ!で済ませた手抜きランチ。。
Bon Week-end(^^)/
☆おまけのパリをBelle et Bonne Blogで更新☆
今日は、「クマの♡」
⇒ http://belleetbonne.blog.fc2.com/blog-entry-1706.html
<info>
Musée d'Orsay
1 Rue de la Légion d'Honneur, 75007 Paris
http://www.musee-orsay.fr
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