賑わうレッヒ☆
Top of the world!?
山頂付近へ来ると、なんだかちょっと空気が薄い…呼吸に違和感を感じます。息を何回も吸って呼吸調整。
それも慣れの問題らしいのですが、ヘリー曰く2500メートルでは平地より約30パーセント酸素濃度が低いらしい。
そんなところで滑るスキーはまさに高地トレーニング。。
初日・吹雪、二日目・雨、そのあとはずっとピーカンで視界は抜群に良く、青い空はこんなに気持ちいいものなのか〜とは思う。
へ〜リ〜〜!と、ハグするために駆け寄っている訳ではなく、雪山を滑り降りる前のピープス(雪崩対応ビーコン)の作動再確認。
H「ピピピ、3メートル先にシグナル1つ確認、OK!」
この地方ではゲレンデ外の山スキーをする際は、原則リュックを背負って滑ります。
私も本来は自分で背負うべきなのですが、それなりの重さになるので私のスキーの技量と体力では背負って滑れないので、ヘリーが私の荷物も背負ってくれています。
そのリュックの中身は、新雪&雪崩に埋まった時に突いて埋まった場所を探すプローブ棒、発信器のピープス、救急セット、体を温めるシート、更にドリンク、遭難や小腹が空い時に食べるチョコレートバーなどの食べ物、そして掘り起こす為のシャベルはマスト。
さらに山奥に入る本格登山スキーヤー用には雪崩の衝撃で開くエアバッグ付きのバッグパックもあります。
H「ケーコ、こうやって掘り出してやるから安心しろ!」
K「完全に雪に埋まった場合、どのくらい息を止めていられるのか疑問なんだけど。。」
夫「大きな雪崩は何トンという衝撃らしいから、巻き込まれたら即死かなぁ」
K「・・・。」
H「じゃ、今日も気をつけて滑るよ。レッツゴー!」
晴れの日が続き気温が上がると、それはそれで雪が重たくなり雪崩リスクが高まるので、スキー場では積極的にヘリからダイナマイトを投下して小さな雪崩を誘発して雪崩防止をするので風に乗って火薬の匂いがしてきます。
(↑右上の小さな煙がダイナマイトによる衝撃爆破の雪煙。この場合は雪崩誘発失敗とのこと。)
H「今日はゴンドラを乗りついでサンアントンまで遠出しよう!」
ゴンドラは隣村に繋がる長距離運行で、中継駅もあり、その都度スキーヤーが乗り降り。
この日はゴンドラがとても混んでいたので、みんな詰めて譲り合って相乗りで行くのは暗黙の了解。
そんな中で私達3人は現地スキーガイドのムッシュと一緒の中高生ぐらいの兄弟二人(いかにも!なわがままなお坊っちゃま風)と相乗りになりました。
その兄弟は乗り込んだ途端に自分の荷物は抱えずに隣の席に置き、スキーも置き、大股開きでゴンドラのスペースを占拠、携帯電話操作に熱中。
そんな状況に黙っていられない人はいる。
ヘリー&夫だ。
H「このゴンドラが何人乗りが知ってるよな? 10人乗りだ。今ここには1、2、3…6人。ってことは、まだ4人乗れるのに乗れないのはなぜか?セルフィッシュな奴がいるからだ。」
シーーーン。
夫「セルフィッシュっていうよりスチューピッドね。」
K「あのさ、この人たち英語人種ってこと知ってて話してる?」(日本語で)
夫「当たり前だ。」
そんな会話の中でもワガママ兄弟はガイドさんに「喉乾いたー、水!チョコ!」(英語で)とか言いながらiPhoneに夢中。
ゴンドラを降りる際に、
H「どっから来てるか知らないがマナーは守って欲しいものだ。」
のヘリーの言葉も背中で軽く無視。
ごくたまにこういう若い人に出会ってしまうけど、親は一緒に滑らず子供を1日ガイドさんに預け、好き勝手にさせるパターン。
ゲレンデのレストランが満席でも親のクレジットカードをテーブルに起き、金なら持ってるんだからどこでもイイから席作ってよ!と威張る子供も見かけたことがあるけれど、そういう行為は如何なものか。。
夫「親の顔が想像できるな。」
私達がヘリーというガイドさんと5年もずっと一緒に滑り続ける理由はスキーコーチが上手い、安全第一なのは勿論、どんなお客さんにも媚びないところが好きだから。
混んだゴンドラで私が同じように大股開きでスペースを取るようなことをすれば、「ケーコ、それはやめなさい」と注意する男です。
国によって常識、非常識も違うものですが、周りを不快にする・迷惑な行為は気をつけたい感じます。
さて、これまた冬のバカンス@オーストリアではお馴染みですが、今年もほぼ毎日ディナー前に4キロ先の隣村レッヒに出かけています。
チュルスより400メートル低いレッヒまでは巡回バスで10分。(先日の大雪時にはトンネルが閉鎖され丸一日行き来がストップしました。)
ちょっと高台で静かに佇む村のシンボルの教会。
画像には写せませんが、降って落ちてきそうなほど星が大きく、綺麗に見えます。
ヨーロッパの王室ファミリーもバカンスを楽しむことでも有名な高級リゾート・レッヒは静かなチュルス村とは対照的に毎日大勢のアフタースキー客で賑わっています。
オープンテラス席のガンガン音楽が流れる中で皆さんスキーウェアのままで強そうなお酒を飲んでます。
レストラン、カフェ、ブティックが連なる中で、見覚えのあるものが。
それはパリで見たウリボーのチェアの白熊バージョン…。
最近気になるポテっとしたボリュームのある色石ジュエリー。
K「ポメラートだ♡」
夫「いいよ、欲しいものがあれば。」
え?! 一瞬耳を疑う。
こんな簡単にジェエリー購入許可が出るってことは、何かもっと過酷なスキーをやらされる気がする。
簡単に乗ってはいけない。くわばら、くわばら。
ポメラート、グラフ、カルティエなどが並ぶレッヒ村の真ん中にあるウォッチ&ジュエリーショップ“Huber”のウィンドーはゴージャスで道行く人の目を一際引く一軒。
それにしても毎回悩ましいのがお土産。
大して選択肢がない…。
なので、今年もこのオーガニックチョコレート“ZOTTER”。
ネーミングとパッケージデザインがユニーク。
今回初めて買ってみたハンドクリーム。
自分用にはやっぱりこれか。。モーツアルトチョコ。
こうしてレッヒ村を散策しながらチュルス村とのコントラストも楽しんでいます。
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