アンドレ・ドラン展☆
会期は終了してしまったのですが、気になっていたアンドレ・ドランの展覧会“André Derain 1904 - 1914. La décennie radicale”(アンドレ・ドラン 1904〜1914年ラディカルな10年展)へ先日行って来ました。
場所は、パリ4区のポンピドゥー・センター。
アンドレ・ドランを知ったのは、昔旅行でパリに来た際にオランジェリー美術館で見たこの一枚「マダム・ポール・ギヨームの肖像画」がファーストコンタクト。
こんな雰囲気のあるエレガントな素敵な大人=40代になりたい…と思ったけれど、あっという間に四十の壁を超えて変化なし。。
それはそうと、、その後、彼の展覧会を観る機会もなかったのですが、昨年秋に「ドラン、バルテュス、ジャコメッティ」展を鑑賞した際にアンドレ・ドランについて再び興味が湧きました。
(関連ブログ→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/post-769.html )
アンドレ・ドランは、1880年にパリ郊外・イヴリーヌ県シャトーの生まれ。
アンリ・マティスらとともにフォーヴィスム(野獣派)の運動において指導的役割を果たした画家・彫刻家。
今回の展覧会は、彼のキャリアの中の1904〜1914年、第一次世界大戦前の作風に焦点を置いたものだったのですが、驚いたのは、わずか10年の間に様々な画家の影響を受けて作風がカメレオンのように変わる変わる…!
なので鑑賞していても説明を読む前にマティスっぽい、ピカソ&ブラックっぽい、シニャックっぽいなど、どんな画家からの影響なのかわかりやすく感じました。
ガラリと画風が変わるので観ていて飽きず、面白いと感じる反面、途中からアンドレ・ドランらしさはなんなのかな…?オリジナリティは?と考えながらの鑑賞になりました。
最後まで見終わると私の中での答えはその色使い、ドランらしい原色の美しさかな、と。
美術史の知識が無いので専門的なことはわかりませんが、アンドレ・ドランがこの10年間は色々な芸術家と交流し、影響を受けながら積極的に違った手法に挑戦したラディカルな10年は面白い!
親友でもあったマティスを描いた一枚。
個人的に一番好きだったのは、彼が描くロンドンの風景でした。
写真では実物の持つ色彩の美しさが出せませんが、とにかく綺麗!
作風はどんどん変わりながらも、この色はドランにしか出せないドランの色なのだと感じさせる見応えのある展覧会でした。
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<info>
ポンピドゥー・センター
Place Georges-Pompidou, 75004 Paris
https://www.centrepompidou.fr
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