マニアックなワインの愉しみ☆
シャトー・マルゴー〇〇年物です。
そんな有名シャトーのヴィンテージワインなど可愛くないお値段の高級ワインは美味しくて当たり前だけれど、お手頃プライスで予想を超える美味しさに出会ったり、ちょっと変わったものに出会うとまた違った楽しさや奥深さを感じるワインの世界。
(前菜にグリーンアスパラガスにサーモン、ミモザ風卵)
グルマンでワイン好きなAAご夫妻をお招きしてディナー、今回はちょっとマニアックなワインでおもてなし☆
乾杯は日本の泡、サントリー登美の丘 甲州 スパークリング 2007。
これを初めて飲んだ時は、日本のスパークリングとは思えぬドライでしっかりめの味わいに感激しました。
以来、自宅セラーにストックしています。
セパージュは、日本固有種の甲州100%。
柑橘系フルーツや青リンゴを感じる爽やかな香りは、春から初夏にはピッタリ。
熟成感もあったので口当たりはまろやか、酸味と凝縮した果実がしっかり感じられました。
Henry Marionnet Provinage Romorantin 2008(アンリ・マリオネ・プロヴィニャージュ・ロモランタン)
夫「うちにこんなのがあったの忘れた!これ、すごい面白くい白ワイン。ロモランタンっていう珍しい葡萄(セパージュ)100%なんだよ♡」
K「ロモランタン? 聞いたことない」
夫「フィロキセラ菌にやられてフランスのワインがほぼ全滅した時に生き残った葡萄の木から造られる希少ワインなんだって。年産わずか1000本のみ!」
この白ワインは、ロワール地方で1519年にフランソワ一世の命により「ロモランタン」を植樹したのが始まり。
1860年頃、アメリカの葡萄の苗木がヨーロッパへ渡ってきたときに持ち込まれ広まってしまった、とされる害虫フィロキセラ、約10年でフランス全土の畑がその被害を受けほぼ全滅。以来現在フランスで作られている葡萄の大半はフィロキセラに耐性のある北米由来の葡萄根にヨーロッパ種の葡萄を「接木」して作られているそう。
そんな中、奇跡的に生き延びた幻の品種がこの「ロモランタン」。
そんな純血な(接ぎ木されておらず、原木!)古樹から造られる、フランス国宝級と言われるプロヴィニャージュを飲むのはもちろん今回が初めでした。
初めてなのでやはり初体験の味! 何かに似ているいう表現はできず、一言でいうならとても複雑で濃厚。
ミネラルも豊富でほんのりライチのような香りで、食事とともにゆっくり楽しめたすごく美味しいワインでした。
赤ワインは、ニュージランドのKusuda Wines (クスダ・ワインズ)Syrah2010。
数年前からすっかりファンになったKusuda Wines (クスダ・ワインズ)のワインですが、普段はピノ・ノワール。
メイン料理がスパイシーなイタリアの伝統肉料理「ペポーゾ」だったのでシラーに☆
(関連ブログ→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/post-840.html )
今回ペポーゾに洋梨の赤ワインコンポートを添えてみたら(チャツネっぽく伝統的にはそんな食べ方もするそう)、黒胡椒味のお肉の箸休め的なアクセントになってよかったです。
(そして肝心の完成皿盛り画像は撮り忘れてた…)
デザートは、イチゴのレアチーズケーキ。
これはマダムAさんのお手製ケーキ♡
1人ずつ食べやすくグラス仕立てで、底にはスペキュロスのクッキー、濃厚レアチーズ、いただきく直前に上に別立ての苺がゴロゴロのジュレをたっぷり載せ、最後にミントを飾って完成。
さすが、マダムA!な美味しいデザートで締めた楽しい夜は、食事とともにそれぞれユニークなワインと愉しいお喋りに花が咲きました。
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