
マロングラッセの濃厚アイスクリーム☆
真っ青なキャンバスにモコモコの白い雲、ギラッと眩しく輝く太陽。
夏だ♡
K「スカッと晴れると本当に気持ちがいいねー!」
夫「暑い…エアコンのない世界は地獄だ」
(暑くなるほどに理不尽に不機嫌になる…)
さて、暑い夏のパリで私になかなか縁がないもの、それは真に美味しいアイスクリーム。
行列が嫌いなことと食べたい時にそこに無いというタイミングの悪さのせいでなかなか食べる機会に恵まれません。
今日は涼しめで行列が無い!
そんな時は大概満腹ランチの直後でお腹に食べる余裕無しだったり、用事があって急いで目的地に向かう最中。
(そもそも冷え性なので涼しい日にアイスは無理なのだけれど…)
でもこのままではまた今年もパリでアイスを食べずに終わってしまう…。
K「どっちかのお店に並びます!」
夫「俺はパス。先に帰るからじゃーーねー」
薄情者はさっさと帰ってしまった…。
痛いほどの太陽光線を浴びながら誰とも気晴らしトークもなく、一人寂しく並ぶも一向に進まない行列。
若い頃なら平気で並べたかもしれないけれど、この歳になると太陽に体力を奪われ深刻な病気を発症しそうだ…。
並ぶこと5分で戦線離脱。(根性なし…やはり行列は嫌いです)
(↑Il Gelato del Marchese オフィシャルサイトより)
そういえば最近知ったのが、ちょっとユニークなサレ味(塩)のアイスクリーム。
夏のアペロにおつまみにぴったりというフォアグラ、サーモン、生ハムなどにリコッタリーチーズやトリュフフレーバーのアイスを合わせた、パリ6区にあるイタリアンジェラート店“Il Gelato del Marchese”のもの。
こんなアイスを片手に夕方のアペロタイムもあり。
(↑Le Procopeの外観)
ところで先日たまたま読んだ雑誌(エッセイだったかも)で驚いたのが、フランスのアイスクリームの歴史の古さ。
初登場したのは1600年代、日本がまだ江戸時代前期の頃。
シチリア人男性のプロコピオという人がパリにお店を構えた頃だと言われているそう。
(アイスクリームが本格的な人気を博すのは18世紀に入ってから)
そもそもプロコピオはパスカルというアルメニア人に仕える給仕としてパリに来てパスカルのお店で働いていたものの、パスカルがロンドンに渡ったので、その後を引き継ぎカフェを開いたそう。
そのカフェとは、パリ通で左岸好きなならすぐにわかる、あの“Le Procope”(ル・プロコープ)。
(2階はレストラン)
昔旅行中にツアーガイドさんから「パリで最古のカフェですよ」と教えてもらって以来、一度は行こうと思っている“Le Procope”(ル・プロコープ)ですがまだ行ったことがありません。
閑話休題。
アイス行列を早々に諦めて帰宅するのは夫に対して言い訳が立たないし悔しい。
潮の引いたソルド(セール)でも見て時間を潰してから帰ろう…デパートに立ち寄ると、「どうぞ」と渡されたのはディオールの新作(?)パフューム。
アイスクリーム型のムエットが可愛くて捨てることができず♡
その香りがさっぱり爽やかで夏らしい佳い香りだったので、一気に気持ちがリフレッシュされました。
そして帰宅。
K「ただいま…」
夫「スーパーでアイス買ってきたよ」
K「へーー、何味?」(冷凍庫に飛びつきたいけど、努めてさり気なく。。)
夫「マロン・グラッセ」
K「マロン・グラッセか〜、夏に栗はあまり食べないんだけど」
(素直じゃないとわかっちゃいるが一言言いたい年頃だ)
夫「食べなくてもいいよ」
K「食べます、食べたい!今すぐ!!」
濃い!甘い!そしてマロンの粒々、まさに冷たいマロン・グラッセ。
甘いとは言え喉が乾く甘さではなく、クリーミーで癖になる濃厚な味わいだった“Maison de la Glace”(メゾン・ドゥ・ラ・グラース)のアイスクリーム。
お値段とボリュームを考慮し、しかも扇風機のブンブン回った自宅で、裸の大将スタイルで、ソファにドーンと座ってサッカー観戦しながら食べられる、そんなアイスクリームで十分に満足。。
こういうアイスにキャラメルナッツのトッピングやサブレを添えたらまた満足度はアップするかも?と、改めてスーパーのアイスクリームもチェックしようと思った次第。
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