
十八世中村勘三郎七回忌追善公演☆
パリの1枚。
ほんのり夕焼けとお花が綺麗だったノートル・ダム大聖堂。
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10月の歌舞伎座公演「芸術祭十月大歌舞伎・十八世中村勘三郎七回忌追善公演」へ行ってきました。
今回は11時からのお昼の部を鑑賞。
会場へ入ると、まだ蒸し暑かった先月は着物姿の方はあまりいなかったのですが、最近はめっきり涼しくなったせいかお着物の方がたくさん!
そのデザインと帯、バッグの合わせ方など素敵なマダムたちの着物コーデを見るのも楽しい季節になりました。
1階ロビーには十八世中村勘三郎勘さんの写真を飾った祭壇が設けられていました。
もう7回忌になるとは、月日が流れるのは早いな…。
本公演は、十八世勘三郎さんにゆかりのある演目と縁の深い俳優が集結。
昼の部は「三人吉三巴白浪」(さんにんきちさともえのしらなみ)、「大江山酒呑童子」(おおえやましゅてんどうじ)「佐倉義民伝」(さくらぎみんでん)。
(以下の舞台画像はオフィシャルサイト歌舞伎美人より)
「白波物」と呼ばれる盗賊を主人公とした一連の世話物。
面白かったのは、七之助さん!
黒ちりめんの振り袖姿でおしとやかに、夜道が怖がりながら女子力全開?で登場。
それが素性はバレると一変、ドスの効いた低い声色で本性露わな盗賊の女に。
オネエマンがいきなり「なんだてめー」と地声な男声に変わる感じ!?
歌舞伎鑑賞の楽しみの一つは食事。
館内併設の「吉兆」(事前予約)はもちろん、今日の気分で選ぶお弁当も楽しい♬
この日は木挽町広場で買った十八世中村勘三郎七回忌追善公演記念弁当を座席でいただきました。
さて今回個人的に一番楽しんだのは、勘九郎さんの「大江山酒呑童子」(おおえやましゅてんどうじ)。
酒呑童子退治の伝説を題材として、十七世勘三郎のために書き下ろされた舞踊劇。
1963年に歌舞伎座で初演され、1992年に大阪・中座で十八世勘三郎さんが出演。昨年2017年に京都・ロームシアター京都で勘九郎に受け継がれ、今回、歌舞伎座で勘九郎さんが初めて酒呑童子を勤めました。
ざっくりのストーリーは、
大江山の鬼神酒呑童子を退治するよう命じられた源頼光らは、山伏姿となって大江山へと向かいます。
そこに現れた酒呑童子に熊野権現から賜った神酒をすすめると、童子はこれを呑んで舞い踊り、ついには酔い潰れてしまう。
やがて童子は鬼神の姿となり、本性を顕し大暴れするも神酒の影響で力が発揮できず、源頼光らに退治されてしまうというお話。
最初はあどけなく、黒髪おかっぱの童子姿だった勘九郎さんが飲むは飲むはの酒豪ぶり。
やがて大江山の鬼神である正体を現すと、大胆な隈取りと真っ赤な着物で再登場☆
その隈取りがすごい!!
そして中村扇雀さん演じる源頼光と大立ち回りの末、最後は断末魔を上げて床に突っ伏します。
これで完と思いきや再び起き上がり、「大」「入」と手刀を切って「大入」と表現して会場は拍手喝采で大いに盛り上がりました。
幕間で1匹、そしてお土産に1匹買ったのが名物紅白白玉入り鯛焼き。
焼きたての熱々もいいけれど、冷めて生地がしっとりしたものもなかなか美味しい鯛焼きくんでした。
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