秋のフロリレージュ☆
パリの1枚。
「エッフェル塔が見えるんですよ〜!」
は、パリの不動屋さんのセールスポイント☆
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いつもなら最初はシャンパンで乾杯するところですが、今回は珍しくカクテルで。
シャンパンベースに巨峰と紫蘇ジュースの淡いピンクの、美味しくて思わず一気飲みしそうになったところをなんとか我慢。
こうして始まったのは、渋谷区外苑前の大好きレストラン“Florilege”(フロリレージュ)の秋のディネ。
秋冬シーズンにすっかりお馴染みの、燻るほうじ茶葉の中からミニ焼き芋登場。
熱々ホクホクで甘〜い♡
ねっとり濃厚なジャガイモのアイスクリームと牡丹海老のねっとり感合わせ。
紫蘇スープの赤が綺麗だと目でも楽しだ後、
アマランサスの下からキャビアが登場とは、なんとも贅沢な一品。
ジャガイモピューレの上に新生姜をクルっと巻いた炭火焼き秋刀魚。
ツユムラサキの緑とイクラのオレンジなど、これまたプレゼンテーションも美しい。
お酒はお任せペアリングを楽しんだのですが、この秋刀魚に合わされたニュージーランドのSato Wines (
サトウ・ワインズ)のオレンジワインがイケる♡
ピノ・グリ100%でアプリコット、林檎、トロピカルフルーツなどが感じられ、グレープフルーツのような苦味が心地よい。
これは自宅にも欲しい飲みたいワイン、メモメモ。
フランに骨髄のスープをかけて完成した一皿は、凝縮した旨味がたまらない。
鶏レバーをポルト酒で煮込んだ穴子で巻いて、その上に香る松茸。
ここまでの前半戦を終了して、相変わらず楽しい驚きいっぱいのお料理の数々に「美味しい!」しか言葉が出ず。
どのお料理も流石に凝っているものの凝り過ぎないと言うか、素材の持ち味を損なわないストレート感。
穴子には山椒と思っていると、ふわーっと山椒の香りが♬
ゆずのカクテルに目の前でカクテル担当の大場さんが仕上げにナツメをちょっぴり。
アワビの肝を練り込んだ手打ちロングパスタは北イタリア・ヴェネト州の名物のBigoli(ビゴリ)!
そのコリコリとしたアルデンテ加減も素晴らしく、そんなパスタの下に柔らかい煮アワビ。
ブリ&大根がフロリレージュで作られるとこんな風に♡
私の印象では白より赤ワインに合う印象。
お腹もかなり満たされたところで、ようやく落ち着いて店内を見渡すと、この日は比較的年齢層高めで落ち着いた雰囲気。
皆さん秋らしい明るいカラーのニットやツイードのファッションがカラフルな紅葉のようで素敵。
おっ、この赤美味しい〜!!とこの日特に感激したのは、またまたSato Wines (サトウ・ワインズ)の一杯。
フルーティーで繊細、色も美しいニュージーランドのピノ・ノワール。
この日の他のお客様と一緒に「分かち合う」お肉料理は、ホロホロ鶏。
ホワイトミートとブラウンミート、それぞれにダイス状の細かいポテトが入った春菊のジャノベーゼソースを添えて。
みかんにみかんのソルベを重ね、ハーブのジュレと泡泡が最初のさっぱりデセール。
2品目はこれを見ただけではどんなものか検討もつかないけれど、
よーく混ぜていただくと、それはまさに「タルト・タタン」!
3品目に栗スープをかけて完成したのは、
この季節らしく、大栗の渋皮煮にアマゾンカカオのクリーム。
その和栗の美味しさを噛み締めながら、この数年しばらくこの時期パリにいて日本にいなかったので、何かと新鮮に感じることが多く、改めて日本の秋の長さと深さと美味しさ、暖かさを実感。
と言うのもパリでは急にガクンと寒くなるので、おもいきり寒がりな私は秋ファッションを楽しめるのは案外短めですぐに冬の装いに…。
東京に本格的な冬の寒さが来るのはもうしばらく先!?
と思うとまだまだ晩秋グルメも秋ファッションも存分に愉しみたいところです。
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