アニュ☆恒例の白トリュフコース
パリの1枚。
朝焼けがとても綺麗だったカルーゼル凱旋門。
*******
渋谷区広尾にある大好きレストラン“à nu retrouvez-vous”(ア・ニュ ルトゥルヴェ・ヴー)で先月28日から恒例の期間限定白トリュフコースがスタート☆
テーブルに着くとすぐに下野シェフが木箱を抱えて登場♬
その中には本場イタリア・アルバ産のトリュフがいっぱい!
こちらのレストランではすっかり恒例のこの時期のスペシャルなイベントなのですが、ここしばらく日本を不在にしていた私にとっては、とても久しぶり。
毎年帰国後に過ぎし日のご案内ハガキを見ては涙を飲んでいただけに嬉しい!と早くから心待ちにしていました。
K「とにかく今年はお邪魔できてよかった♬」
夫「骨折したお陰だな♬」
K「お陰…ではないと思う…。」
N「まーまー」
と、今回は食いしん坊仲間Nさんと一緒に3人で邪魔。
アミューズは、ゴボウのエクレア、万願寺とうがらしのムース、鰤のタルタル。
「これは、新潟の農家さんの規格外のレンコンです」
と、下野シェフがサーヴしてくださった小さなレンコンは、ミニミニ生け花のよう。
小さいにのとっても味わいが濃い美味レンコンでびっくり!
下野シェフも規格外とは言え、その美味しさに感激して仕入れをすることにしたのだそう。
K「なんか色々入ってるフィンガーボウルだね」
夫「えっ、これ飲むんじゃないの?」
N「飲めそうですよね」
K「えーー、アニスとかクローヴとか浮いてて、それかじったら不味そうだけど」
と、しばらく3人で硬直観察した冷たいこちらのお料理は、中のラフランスだけを食べるというお料理でした。
冷たいスープ状のものは、味付けとスパイス。
ちょっと飲んでみたそのスープはピリピリ感もあり冷たい火鍋のようで、ちょっとクセになるお味。
一同このフルーツだけを食べるというユニークなプレゼンテーションに驚き、楽しみました。
そして真打ち登場のスタンバイ☆
目玉焼き状に見立てたお料理は、濃厚な黄身の下にフランス中南部オーブラック地方の郷土料理Aligot(アリゴ)。
アリゴは、マッシュポテトにトムチーズ、ニンニクなどを混ぜ込んだビヨーンと伸びるシンプルな芋チーズ料理☆
そこに下野シェフ自らシャカシャカ、
更にシャカシャカ♬
いきなりこんなに削っていただいて良いのでしょうか♡
夫「これ、いただき!」
K「あ・・・」
見惚れていたら勢いよくお皿からこぼれた数枚を夫に食べれられてしまった…。
(油断ならない!)
今シーズン初めての正真正銘アルバの白トリュフの香り、クリーミーな美味しさに感激。
やっぱり違う!
何が違うってオイルなどの尖った強めの香りとは違って、どこまでもマイルドでエレガントな天然香。
サマーとも黒とも違う白特有の香り。
次の魚料理には長野産の天然キノコを使用するとの説明。
こうして調理前の食材を見せていただくと次の一皿への期待が高まります。
皮目はパリッと焼かれたヒラメが肉厚美味。
そして目を見張るキノコの味の濃さにも驚きました。
ほんのり緑のソースは沖縄・石垣島の山椒に似たハーブにクリームチーズを合わせたもの。
またまた下野シェフ登場。
スペシャルディナーということもあり、そのお料理のサーヴはほとんど下野シェフ自らから行ってくださったので、とてもわかりやすく、作る過程や食材との出会いなど興味深いお話も続々と。
「フォアグラは香りの食べ物なんです!」
と教えていただいたお料理は、コンソメスープの中にフォアグラ豆腐。
上にカリっと香ばしい揚げパスタ、そして白トリュフ♡
フォアグラの香りを意識したことはなかったけれど、改めて嗅ぐとフランス料理の代名詞的な香りだなと。
数ある白トリュフの食べ方の中で、個人的に一番好きなのはやはりコレ!
手打ち卵パスタに、
惜しみなくかけていただく一品。
幸せな美味しさである。
肉料理は北海道のラム肉。
いろんな部位を少しずつでサーヴされ、ラム好きにはたまらないプレートに。
中でも特筆すべきは左上の「トリッパ」。
牛のトリッパは何度も食べてますが、羊は初めて。
夫「ケーコさん、コレは君には無理かも…」
K「大丈夫だよ、アニョー(ラム)はもうすっかり大好物だから♡」
と言って口に運ぶ前のフォークに刺した状態で驚いた、、
K「く、く、くちゃい!!」
夫「ほら、この香りはかなりきてるだろ〜。ツウ好みではあるけれど。」
パクっ。(躊躇なく食べたNさん)
N「旨いです♡」
K「ラムというより、この強い臭さはもはやムトン、大人羊!」
食べ進むと香りよりは口に入れてしまった方が優しく感じるような…。
その香りが残った口の中に赤ワインを注ぐと、コレが素晴らしく美味しくてびっくり♡
「羊をめぐる冒険」(村上春樹著)まで羊話のあれこれで盛り上がってしまいました。
そしてデザートタイム。
食べる前から全員が笑顔になってしまった白トリュフのスフレと白トリュフ&バニラのアイスクリーム。
おもいっきり別腹でペロリ。
食後のカフェとともに柑橘のお茶菓子を。
白トリュフ香りの余韻に浸る♡
その香りだけもまだワインが飲み続けられそう…。
ちなみに今年はアルバの白トリュフは当たり年だそう☆
K「1個くらい盗んでみバレないかも〜?!」
N・夫「匂いでバレるって!!」
秋は香り豊か、食材豊かな素晴らしい季節です。
ARCHIVE
MONTHLY