クリスマスディナーではないディナー☆
パリの1枚。
なんとなくこの距離感が心地よいと感じる。
夕方、スーパーに向かう途中に挨拶をする鉄の貴婦人です。
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結婚前はウキウキで出かけていたけれど、いつからかレストランでのクリスマスのスペシャルディナーコースの雰囲気がちょっと苦手になっていた?!
壁側ソファ席全員女性、そして対面には普段より気合いの入った感の男性。
人気レストランは時間制で一斉に同じメニューでスタート、ちょっとお見合いチック?そんな雰囲気が年を重ねてちょっと恥ずかしくなりました…。
(北海道産の生牡蠣 をスプマンテのジュレと根セロリ風味で↓)
というわけで、
「予約をお願いしたいんですが、この日ってクリスマスディナーですか?」
「ギリまだです、大丈夫ですよ〜 笑」
という後藤シェフのお返事で出かけた、久しぶりの広尾のリストランテ“Melograno”(メログラーノ)。
さっぱりしたジュレとクリーミーな生牡蠣でスタートした、クリスマスディナーではないシェフのおまかせディナーコース。
しめ鯖のテリーヌを洋ナシ生姜ソースで。
やはりこの手の魚使いは日本人シェフの、後藤シェフの、素晴らしいところだと感じます。
「スミイカのカルパッチョです」
K「え?スミイカどこ?」
夫「ここだよ!」
その真っ白なお皿にフグのように透明で綺麗に敷かれたスミイカはケッパーを効かせたお味。
揚げたてサクサクのクエのフリットは絶品☆
香箱ガニの「タヤリン」。
甲殻類好きとしては、食べる前から絶対美味しい!と確信した一皿。
甲羅をはずしたら内子入り (≧▽≦)
パスタの種類については後藤シェフにあれこれご教授いただいてますが、このロングパスタ「タヤリン」(Tajarin)は平打ち卵麺。
ピエモンテ州のパスタで、タリオリーニよりほんの少し細め。
香る、香る〜♬
たぶん今シーズン、最後であろう本物白トリュフの香り。
その香りだけでワインが楽しめるといっても言い過ぎじゃないかも…と鼻と目で満喫した後、
目の前に白子とモン・ドールの白トリュフリゾット。
リゾットのアルデンテ加減はもちろん、白子、モン・ドール、白トリュフの三位一体バランスがとにかく素晴らしい!!
夫「チーズはイタリアのじゃダメなの?」
G「実は最初にタレッジョでやってみたんですが、モンドールを合わせたらこっちの方がよくて。やっぱりフランスのチーズはすごいですね!」
日本の白子、フランスのモン・ドール、イタリアの白トリュフがお互いを引き立て合う共演☆
この日おすすめいただいた白ワインは、ピエモンテのシャルドネ。
ナッツ、ハチミツ、トロピカルフルーツの香りがリッチで、ミネラルも豊富。
色はしっかりのゴールドがかったイエローで、樽の効かせた方がナチュラルでエレガントな印象。
どの料理にも合いましたが、特に白子リゾットとはパーフェクト!
G「今日のお肉は仔牛です。これをカツレツでいきたいと思います。」
「肉=カツ」が好きな夫はその言葉にもうメロメロ…。
耳元で何度も「最高だな♡」と。
贅沢に肉厚っ!
この厚さを絶妙な火入れ加減でいただきました。
ドルチェはクラシックなプリン。
細長く登場すると、なんともスタイリッシュ☆
程よくトロリのキャラメルの苦味もよく、最後まで美味しくいただきました。
こうしてクリスマススペシャルではないディナーを、スペシャルに美味しく楽しんだ久しぶりのメログラーノでした。
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