
新しくなったRestaurent ES☆
久しぶりに大大好きなパリの『Restaurant ES』(エス)のディネに伺いました。
(関連記事→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/es-13.html )
とても久しぶりにも関わらず、変わらぬ様子で迎えてくれた本城シェフとパティシエールのマリコちゃんの笑顔に気持ち解ける♡
改装、リニューアルされ、テーブル席を減らし、大きなカウンター席を構えた新しい『ES』。
すでにお客様がいらしたので店内全体の様子を撮りませんでしたが、これまで見たことがなかった、本城シェフがカウンター越しにお料理の仕上げをする様子がとても新鮮☆
そして素晴らしいシャンパンと共にご馳走ディナーが始まりました。
ほんのり温かいガレットをつまみ、
濃厚味の生牡蠣&キャビアに悶絶。
小ぶりながらミネラル凝縮感がすごい牡蠣と贅沢なキャビアは、ヴィンテージシャンパンに合う合う。
栗カボチャスープは、大好きで懐かしい一皿。
一気にこれまでの、こちらのレストランでの思い出が蘇ってきました。
ユニークな歴代のスタッフ、ソムリエさんのこと、友人たちと食事を楽しんだシーンのあれこれ。
黒っぽく写ってしまったけれど、クレソンソースがとても美しかったホタテ。
出た!
私達夫婦は、本城シェフのパスタファン♡
それは、初めていただく揚げナスとエビのタリオリーニ。
しかも夫は大盛り。
K「そんじょそこらのイタリアンより全然美味しい♡」
夫「ナスが細かく刻んだ上で揚げてあるってのがいいね。うちでもやってみたい」
K「うちで...」
これがいつも美味しいものに出会った際の私達の反応の違いだ。
絶品料理は真似できると思わない私は、レストランで楽しむに限る〜と思っている。
が、夫はうちでやってみたいと思うらしい...。
(モンラッシェグラスでいただくことで、更にこのシャンパンの奥行きの深さが感じられました)
サーディーン&ズッキーニをオリーブのソースで。
お魚料理は、淡白な白身maigre(メーグル)。
添えられた香ばしい芽キャベツ(chou de Bruxelles)もさり気ないのに、唸る美味しさ。
お肉料理は、これまた大好物なQuasi de veau(カジ・ドゥ・ヴォー:仔牛のお尻肉 )& Ris de veau(リー・ドゥ・ヴォー:仔牛の胸腺)。
目の前でソースを添えていただき完成。
上質な黒トリュフが香る。
この時期、黒トリュフをいただく機会は多いけれど、かなり香りに差があるのだ。
たっぷりかけられていても、あんまり香らないよ...なんてこともあるある。
扱うトリュフの質はレストランによって随分違う。
マッシュポテトではなく、topinambur(トピナンブール:菊芋)で軽やかに。
黒トリュフの香りの流れを引き継ぐように、最初のデザートは、ティラミスソースを乗せたトリュフアイス☆
昔ほど甘いものが食べられなくなったとは言え、パティシエール・マリコちゃんの作るAssiette dessert(アシェット・デセール)は、やはり全くの別腹がオープンすることを実感!
いつも思うけれど崩すのが勿体無い、芸術的な一皿。
チェリーとトンカ豆のバランスが秀逸。
しっかりマロンな濃厚モンブランでありながら、食後はさっぱりと後味が良いのは、中には蜂蜜アイスが仕込んであるから?!
そのへんの濃淡のバランスにも感激なのだ。
コロナ禍を経て昨年はあれこれ変わったパリに驚き、忘れかけた感覚を取り戻す、キャッチアップに慌ただしい日々でしたが、ようやく今年、最近、こうして大好きなレストラン『ES』での食事を満喫し、コロナ前のパリ東京行ったり来たり感覚が戻ってきた!を感じた夜でした。
******K子のつぶやき******
只今ボンマルシェ(Le Bon Marché)では、フランスのコンセプチュアルアーティスト Daniel Buren氏のインスタレーションを展開中。
こうして吹き抜け空間を使ったインタレーションをショッピング中に楽しめるのもボンマルシェならでは。
先週末行くと、ソルド(セール)の最初の週末で大賑わいでびっくり。(初日はとても空いていたから)
ツーリストは少なめ(特にアジア人は)、聞こえてくる言葉はフランス語。
コロナ前、フランスの景気は芳しくない印象でしたが、どのフロアも活気があり、わちゃわちゃな様子からもオリンピックを前にパリが活気づいていることを感じるような。
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