
新しいSamaritaine(サマリテーヌ)☆ポン・ヌフ館
新しくなったと言ってもリニューアルオープンしたのは昨年6月なのですが、この秋ようやく私も訪れることができた1870年創業の老舗デパート『Samaritaine』(サマリテーヌ)。
『Samaritaine』(サマリテーヌ)の思い出と言えば、まだパリに暮らす前の旅行中に訪れたことがあったのですが、当時の印象はなんとなく薄暗く、お客さんも少なく、賑わう他の右岸のデパートと比べるとだいぶ様子が違っていました。
そして2005年。
しばらくパリに暮らすことになりそうとなった当時、トップニュース的にテレビに映像が流れ、新聞一面にドーンと全面改装の為しばらく閉店するというニュースを辞書を片手に必死に読み、1ページ読むのに2時間くらいかかって疲れた…そんな思い出。
あれから16、7年(ってことは、私とパリとの付き合いもそのくらいになるのかと思うと感慨深いけど)の時を経て生まれ変わった『Samaritaine』(サマリテーヌ)。
まずはrue de la Monnaie(モネ通り)に面した入口を見上げて、その美しいイエローカラーとアール・ヌーヴォー様式の装飾に見惚れました。
そのファサードを見ながら右方向を向くと、向かいにイタリア・ミラノの老舗パティスリー「COVA」(コヴァ)。
なんとここにコヴァが!
と、これはまたイタリアファンとしては嬉しいパリの中のイタリア遭遇。
イタリア好きとしては、思わずこっちに吸い込まれそうになったが、ここは改めてお邪魔するとして、とにかくSamaritaine(サマリテーヌ)へ参りましょう!
初めてですからね、The方向音痴ですからね、と入口で館内案内パンフレットを手にまずは全体像をチェック。
新サマリテーヌは、単にデパート・商業施設として復活したのではなく、それに加えオフィス、公営住宅、託児所などのある複合施設として、またセーヌ川に面した部分はホテル「Cheval Blanc」(シュヴァル・ブラン)となってリニューアル。
デパート部分は、Pont-Neuf(ポン・ヌフ館)と新たに建てられたRivoli(リヴォリ館)に分かれています。
ポン・ヌフ館のセーヌ川側の1階部分が「Boutique de Loulou」(ブティック・ドゥ・ルル)。
雑貨やお菓子などサマリテーヌのオリジナルグッズが色々。
現在はクリスマスプレゼントやツリーの飾り等を揃えたノエルコーナーが展開し、華やかに賑わっています。
パリっ子達を観察していると、もう今頃からどんどんクリスマスプレゼントを用意したり、今年の飾りを用意していることに、さすが本場…な印象です。
無宗教でいいとこ取りな私などとはクリスマスを迎える際の心意気、準備が全く違う。
1階の「Boutique de Loulou」(ブティック・ドゥ・ルル)は、また最後にチェックするとして、この後はエスカレーターでポン・ヌフ館の最上階へ。
見どころポイントは、鉄とガラスで造られたアール・デコ様式、最上階の天井と壁。
その明るい美しさを最も感じるのが最上階。
見上げると気持ちいい!
そして階下を見下ろすとまた違ったキラキラな世界。
最上階フロアには「Voyage」というバー&レストランがあります。
この装飾を見ながらの食事は気持ち良さそう。
建物の細部を観るほどにアール・ヌーヴォー、アール・デコ、その歴史的美しさ、鉄の硬さと植物の曲線、旧いものと新しいものの融合にパリらしさを感じ、デパートとしての楽しさもさることながら、個人的には建築物・装飾の魅力にも惹かれるサマリテーヌ☆
修復過程についても所々に写真と解説を展示。
階段も美しいものだから、ついもう1回上がってみよ!となる。
ライトブルーの手摺り、なめらかな曲線、手を添えて姫気分で降りたくなる階段?!
さてさて、ことのポン・ヌフ館の方は、ラグジュアリーブランド、ジュエリー&時計などを中心に揃えた館。
他のデパートと比較するとフロアは狭く、ギュギュッとコンパクトなので、どのブランドもよりセレクト感を感じます。
こんな風にスニーカーを試着しがら教会が見えちゃうロケーションに、ふっ♡な溜め息。
今は、あちこちにクリスマスツリーがあるので館内は一段とゴージャス。
そして売り場の中というか、通路に面してテーブル&椅子があり、そこでこれらのお茶やジュース、ケーキ、軽食などがいただけるようになっていましたが、この日私が訪れたタイミングでは誰も食べていなかったです。
売り場と近いので、なんとなく落ち着かずちょっと戸惑うかも?!と個人的には思いました。
地下1階がボーテ・コスメフロア。
ダロワイヨのサマリテーヌ限定ケーキを販売する「Pâtisserie L'Exclusive par DALLOYAU(ダロワイヨ)」があるのも地下1階フロア。
これがなかなかお店が見つからず(最終的にわかりましたが)&時間がなく買いそびれてしまったので、またそのうち。。
ポン・ヌフ館からは通路で繋がったRivoli(リヴォリ館)へ移動。
続きは、明日(^_−)−☆
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