SAVOY☆とまととちーず
十数年前、パリで初めてピザを食べた時、驚きました…。
半ナマな焼き加減の生地、チーズ大国なのに味が薄いただ伸びるだけのチーズ、いまいちな冷凍ピザを中途半端にチンしたような…どこをどう食べても美味しいと言い難く、半分食べてギブアップ。
歴史を遡るならカトリーヌ・ド・メディシスがイタリア・フィレンツェから多くの美食文化をフランスに持ち込んだはずなのに。。
その後数軒で食べてみたもの、いずれも今一つ。そもそも地理的にイタリアはとても近いなのだからイタリア料理、ピザはフランスでも美味しいはずだと勝手に思い込んでいただけにその味に驚愕。
それを思うと、ここ最近はパリに美味しいピザレストランが増えているのは嬉しい限り♡
昨年12月にLe Figaroでもパリの美味しいオススメのナポリピザ屋さん5軒を掲載☆
Popolare(111, rue Réaumur 75002 Paris)
Da Graziella(43, rue des Petites Écuries 75005 Paris)
Popine(108, bd de Ménilmontant 75020 Paris)
Anima(78, rue du Cherche-Midi 75006 Paris)
Roco(1, rue Guillaume-Tell 75017 Paris)
でも、日本でいただくナポリピザもかなり美味しい!
とディナーに出かけたのは“SAVOY とまととちーず”。(平仮名店名がなんだかカワイイ…)
“SAVOY”(サヴォイ)の姉妹店です。
大理石のカンター席のみの小さめのお店で、ちょっと大人シック。
なので、どちらかというとワイワイと大人数よりはカップルでしっぽりと楽しむ雰囲気。
この日も私達夫婦の左右は3組のカップルでした。(満席)
お酒は、イタリアのスパークリング、ドライな「フランチャコルタ」☆
最近ますます葉っぱ好き。。
最初にサラダは欠かせません。
イタリア風南蛮漬けエスカベッシュ。
この酸っぱ美味しさにお酒も進む。
トリッパのトマト煮込み。
これまた全く臭みのない新鮮でちゃんと処理されたトリッパ。
と、ピザの前に一品料理をいくつか楽しみました。
ポーションはいずれも小ぶりで、二人でも食べやすいのも嬉しい。
焼く前にこうして見せていただいたのは、人気&オススメピザの珍しいマグロの「突先」(とっさき)をたっぷり載せたマグロピザ。
お好みでおろしたての本ワサビをつけながらいただきます。
これは今までに食べたことがない新味覚なピザで、とても気に入りました♡♡
ピザのサイズもやや小ぶり(パリのものと比べて)なのでペロリ。
となると、もう一枚追加。
ガーリックが小気味よく効いたマリナーラ。
具はもちろんですが、ピザとして重要視するのはドゥー(生地)の味と焼き加減。
それがしょっぱ過ぎたり、火入れが中途半端だと全く感激できないわけですが、こちらのピザはドゥーの小麦の美味しさと絶妙な職人技を感じさせる焼き加減。真ん中はとても薄く、外側のモッチモチ部分とのコントラストが素晴らしい。
ドルチェはBonet(ボネット)。
アマレッティ(アーモンドプードルのお菓子)を砕いたものを入れて作る、イタリア・ピエモンテ州のチョコレートプリン。
底の苦いキャラメルソースを混ぜながらこれまたペロリ。
それぞれの一品料理は手際よくどんどんサーヴされますし、ピザはお腹の具合を見ながら追加はでき、大きなピザ窯でサっと焼かれるので、まったりのんびりというより時間があまりない時などにサッと美味しくいただくことができる一軒です。
SAVOY とまととちーず店
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