
Teshigawara/Brown/Kylian
今シーズン最初のオペラ座ガルニエ宮、
先日10月31日に初日を迎えた"Teshigawara/Brown/Kylian"(勅使河原/ブラウン/キリアン)
を観に行ってきました。
バレエは物語性のあるクラシックの方が好きなのですが、去年ぐらいからなんとなく
コンテンポラリーも面白いなぁと感じるようになったので、今回この現代を代表する
コレオグラファー(振付家)3人「勅使河原/ブラウン/キリアン」のバレエを観てみようと思ったワケです。
ディストリビューションはこちら↓
最初は勅使河原三郎氏の新作"Darkness is hiding black horses"がこの日、初披露!
暗いステージに吹き上がる白煙を幻想的に使った演出でした。
踊ったのがAurélie Dupont(オーレリ・デュポン)、Jérémie Bélingard(ジェレミー・ベランガール)、
Nicolas Le Riche(ニコラ・ル・リッシュ)。
というパリオペ・バレエファンにはたまらん!な3人ですが、個人的には、ニコラ(右端)の
圧倒的な存在感に目は釘づけになってしまいました♥
その二コラも今シーズンで引退(定年)だと思うととても淋しい・・・。
2幕目はTrisha Brown氏(トリシャ・ブラウン)の"Glacial Decoy"(グラシアル・デコイ)。
音楽はなく、ステージ上では4枚のモノクロ写真がどんどん変わりながら映される中、
白いドレスのバレリーナ達が静かに舞いました。
音楽がないので会場内は本当にシーーンと静か。聞こえてくるのはバレリーナの息遣い。
(こんな時に限ってクシャミで出そうで困ったわ・・・。)
なんとなく観客の反応はこれは面白いのかどうなのか?難し過ぎるのか?理解不能なのか?
と困惑しながらの拍手のような、ちょっと微妙な空気を感じました。
メインに踊った二人のバレリーナは可愛かった☆
そして幕間25分。
何度見ても美しいグラン・ホワイエ☆☆☆
Shall we dance?な気分になるよねぇぇ。(踊れないけど・・・)
そしてシャンパン片手にピープルウォッチング?!
只今、あちこちの壁に歴代のエトワールの写真や衣装が展示されているので、それを見ているだけも
楽しい幕間です。
最後は Jiri Kylian氏(イリ・キリアン)の"Doux mensonges"(優しいウソ)。
これは演出が面白かった(^o^)
2組のダンサーが舞台下とステージを行ったり来たりするのですが、舞台の地下にカメラが入り、
地下ではちょっとお芝居っぽい演出がされ、それがステージ上のスクリーンに映し出される中、も
う一方のペアがステージ上で踊る。しかも生歌・コーラスの幻想的な歌声の中で踊るのです♪
カーテンコールには合唱をした皆さんも登場。
夫 「やっぱりダンサーとは全然体型が違うな。」
K 「そこを指摘するかい...。バレエダンサーと比べるのは可愛そうでしょ~~」
この日、一番の熱い拍手が起こりました。
そしてJiri Kylian氏の登場に更に拍手は強く大きくなりました☆
やっぱりバレエは美しいな~面白いな~楽しいな~と思った10月最後の夜でした★
という訳で今シーズンもバレエ鑑賞をいろいろ楽しみたいと思います。
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