
The Met☆前編
セントラル・パークを抜けてやってきたのは公園の東端に位置する“The Metropolitan Museum of Art” (メトロポリタン美術館)、通称 「メット」(The Met)。
ミーハー・ケーコとしては、毎年5月に開催されるファッションの祭典「メット・ガラ」のニュースで耳にすることが多い場所だけれど…。
これまた言わずと知れた世界最大規模の美術館。
アメリカのパワーを感じさせる作品数とクオリティを誇るすごい美術館だな…と。
そのコレクションは幅広く、古今東西問わずあらゆる時代、地域、文明、技法による作品が収集され、私のペースでは到底1日では回りきれません。
ホテルからも近いので2日間に分けて鑑賞することにしました。
とにかく広く、贅沢にスペースを使った展示なのでいずれの作品もとても鑑賞しやすい。
たまたまなのか?いつもこんな雰囲気なのかわかりませんが、有名作品に人が集中的に群がってる感じもなし。
このセクションは特に人も少ないし、それほどの有名作じゃないのかなぁなんて知識の浅い私はうがった気持ちで近づくと、とんでもない!
えっ、ロダンじゃないか!
そんな驚きの連続でした。
パリではすっかりお馴染みのブールデルの彫刻、このポーズですが、こんなに美しいゴールド色の作品を観たのは初めて。
ここどこ?
と思うと、18世のオーストリア・ウィーンにあった宮殿のリビングルームの再現だったり。
18世紀のフランスの大邸宅の再現ルーム。
思わず見入ってしまったマリー・アントワネットゆかりの家具。
多岐に渡る時代とジャンルのコレクションなので、セクションが変わるとガラッと違う時代と国にタイムスリップするかのようで飽きさせない美術館なのです。
ふと目が合ったその美人は「クレオパトラ」。
作者は初耳のWlliam Wetmore Story(ウィリアム・ウェットモア・ストーリー)という19世紀のアメリカ人の彫刻家で美術評論家、詩人、そして編集者でもあった人。
こうして知らない芸術家に出会え、興味を覚えるのも楽しい美術鑑賞。
お〜、ティファニーランプ!
その昔アンティークなインテリアに囲まれた生活を妄想していた頃に知ったのがこのティファニーランプ。
名前からわかるように、作者はあのニューヨークの宝石店“Tiffany & Co.”(ティファニー&カンパニー)に由来。
宝石店の創始者の長男Louis Comfort Tiffany(ルイス・カムフォート・ティファニー)がガラス工芸作家となって制作した作品です。
絵画、家具、ブロンズ、ステンドグラス、銀製品、エナメル、アート・ジュエリー、花瓶などなど12種類あると言われる彼の作品群の中で特に評価が高いのがランプで、アメリカン・アール・ヌーボーの傑作と言われております。
だだっ広くて誰もいない…。
全く立ち止まる様子もなくスルーしそうな夫。
待てい!
K「ここ、これ!ヴェルサイユ宮殿の庭の再現ペイントじゃない?」
夫「実際と全然違〜う!」
K「ここは休憩ポイントだよ。お庭を眺める気分でここに座って休憩」
夫「先を急ぎます」
一人座ってみたけど、確かに本物ヴェルサイユ庭園とは違うな…。
夫「ここ、ここがいーんだよ♬」
やってきたのはエジプトコーナー。
夫は昔このスペースで催された内輪のパーティーで素敵な思い出があるらしく、感慨深げ。この空間でキャンドルディナーとブロードウェイのミュージカル出演者の歌唱を楽しむというなんとも贅沢な一夜だったのだそう。
メットは国立でもなく市立でもない私立の美術館なので、このようなスペースの貸出は美術館としても重要な資金源らしいです。
デンドゥール神殿の中に入ってきます!
中にはたった1体の腰から下の小さな彫刻「巫女の像」がありました。
神秘的。
神殿の前には大きな池があり、これはエジプトのナイル川をイメージしているそう。
まだ記憶に新しいパリでのツタンカーメン展も思い出しながらの鑑賞続行。
(関連ブログ→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/post-1062.html )
これは、7トンもあるらしい。
紀元前1479 〜1458年頃とされるハトシェプスト女王のスフィンクス。


古代エジプト文明好きなので、このコーナーはテンションが上がり時間を忘れて時間を過ごしました。
このペースじゃ2日間でも無理…。
続きはまた後日(^_-)-☆
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おまけのパリ。
いったい私のiPhoneの中には何枚のエッフェル塔画像があるのだろう…。
軽く100枚は超えている。
(ある日モノクロで撮ってみた)
それなのに視界に入ると毎回「わ〜っ♡」な気持ちになって撮ってしまう。
彼女のようにいつどこで会っても素敵!な印象の貴婦人を目指したい。。
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