
The Midnight Library☆
2022夏休みの宿題・読書感想文を書くなら私はこの1冊☆
『The Midnight Library』(ミッドナイト・ライブラリー)/マット ヘイグ (著)、 浅倉 卓弥 (翻訳)。
イギリス発、英米Amazonで驚異の20万レビュー超え、世界43カ国刊行でベストセラーとなった人生を考えさせるファンタジー小説。
そのストーリーは(ネタバレしません。帯より引用)
ノーラはその日人生のどん底にいた。
飼っていた猫を亡くし、仕事をクビになり、いくら悲しくても話を聞いてくれる家族も友人もいない。
頭をめぐるのは後悔ばかり。
「私がもっといい飼い主だったら」「両親にも亡くなる前にもっと親孝行ができていたら」「恋人と別れなければよかった」「故郷に戻らなければよかった」
生きている意味などもうないと、ノーラは衝動的に自らの命を絶とうとする。
だが目覚めたとき、目の前には不思議な図書館が佇んでいた――。
誰だって「もしあの時、あっちの方を選択していたら?」と、タラレバを想像すること、思うことはあると思います。
この物語は、主人公ノーラが仕事も、恋人も、家族も、愛猫も失くし、人生に失望し自殺を決意したところから始まる。
なので暗い…。
ベストセラーという触れ込みに気楽に手にした本でしたが、ノーラの暗さに引っ張られ、気持ちが沈み、最初は読み進めるのがちょっとしんどいと感じました。
摩訶不思議な図書館から、これまで自分が選ばなかった人生へとタイムリープし、いくつものパラレルワールドを経験するものの、どの世界、どの人生にも自分の幸せを見出せないのです。
そもそもネガティヴな子で一緒にいてもこれじゃ楽しくない、なんでも人のせいや周りのせいにしてばかり。
自分の本音を抑え、よく言えば周りの気持ちに応える良い子のつもりでも、その結果自分は「こんなはずじゃ」はズルい。悪いけどノーラとは友達にはなりたくないな…と。
タイムリープ、いったい何度繰り返すのか…それを明かしてはネタバレなので書きませんが、ノーラのような心持ちでは幸せになれるものもなれないだろ…と途中そんな気持ちになりました。
私自身若い頃は、あの時あの会社を選んでいたら?あの時あの人と別れなければ?と妄想することは時々ありましたし、大人になってからも様々な出逢いの中で、ご縁を感じる度に「あの日、あの時、あの場所で君に会えなかったら?(つくづく“ラブストーリーは突然に” by 小田和正は名曲だ)と運命の不思議を感じます。
アラフィフとなった今は、何事もポジティブに受け入れて人生を続けた方が自分を幸せにできると思うように。
人生は選択の繰り返し。
選ぶのも、選ばない(流される)のも本人次第ですが、幸せは選択の結果ではなく、人の本質的な気持ちや心の在り方なのでは?
タイムマシンで過去に戻れ、いくらやり直しのチャンスがあっても、結局は今とそう変わらない自分になっているんじゃないかと…。
とは言え、そんな単純ではなくて、人生は長くなるほどに後悔や反省は増えるのもわかるけれど。
果たしてノーラは最後に幸せをみつけることができるのか!?と、本の後半は加速的に読めました。
さて、そんな1冊のお供に楽しだのは、「THE CITY BAKERY」(シティベーカリー)の「紅茶とチョコのビスケット」。
(関連記事→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/post-1441.html )
アールグレイの茶葉が練り込まれた生地に、チョコレートチャンクがゴロゴロ入ったスクエア型の厚焼きビスケット。
アールグレイの香りが口いっぱいに広がるお気に入りなおやつ。
*********
パリの1枚。
こんなにトリュフが高騰する前は自宅用に気楽に買えていたのは遠い昔。。
そして周りのフランス人たちは白より圧倒的黒好きだった。
*Belle et Bonne Blogは、気ままに更新中。
ARCHIVE
MONTHLY