
映画・Yves Saint Laurent(イヴ・サン・ローラン)
先日公開になったイヴ・サン=ローランの伝記映画、Jalil Lespert(ジャリル・レスペール)監督
の"Yves Saint Laurent"を観に行ってきました。
サン・ローランを演じたのは、Pierre Niney(ピエール・ニネイ)。
パートナーの実業家ピエール・ベルジェ役をGuillaume Gallienne(ギヨーム・ガリエンヌ)。
フランス映画に詳しくない私はこの二人を今回初めて観ました☆
(二人は国立劇団Comedie Francaiseの舞台俳優さんだそう。)
サン・ローランのミューズ「ルル・ドゥ・ラ・ファレーズ」はLaura Smet(ローラ・スメット)。
(以下2枚の画像は2010年YSL回顧展記念ブックより)
ストーリーはわかりやすく、私の語学力でもなんとか鑑賞できました。
ディオールのデザイナーをしていたアルジェリア出身の内気で繊細、ナイーブな青年
サン・ローランがピエール・ベルジェに出会って、自らのメゾンを立ち上げ成功して
いく華々しい過程と同時にドロドロした同性愛も絡んだストーリー。
チヤホヤされたサン・ローランはドラッグに溺れたり、繊細ゆえの気難しさというか
躁鬱になりやすく周囲に迷惑をかけがち。
そんなサン・ローランを導いたり、正したり、大きな愛で包むように公私にわたり
サポートしたベルジェ。
「ベルジェ氏、エライな...」が観終わった最初の感想でした(*_*)
「サン・ローランと私」という視点で考えてみると、たぶん最初に名前を知ったのは
小学生の頃。
母が持っていた真っ青なパンプスを見て「ステキ!かっこい~♥」と一目惚れ。
「ブランド」というものに憧れの気持ちが生まれた瞬間だったのかも?!
それから大人になって、パリに来て、ますますサン・ローランのエレガントな魅力に
惹かれている♥
2010年にパリのプチ・パレで開催された「サン・ローラン回顧展」は忘れられない!!
その時に買った記念ブックは私のお宝ブックコーナーの1冊で、今も時々眺めてはうっとり。
映画を観終わった後はやはり開かずにはいられなかったわ~(^o^)
今回の映画の中でも「モンドリアン」を思いつくシーンは印象的★
サン・ローランが世の中に送り出したデザインは色々ですが、サファリジャケットを
モードにしてしまうとは斬新★
映画の中でも妖しく、セクシーに登場したのがスモーキング(タキシード)♥
それまでになかった女性のセクシーさの新しい表現方法だな~と思いました。
個人的には下の画像の右ページのドレスが回顧展で実物を見た中で一番好きな一着♥
このドレスは今回の映画ではちらっとしか出てこなかったものの、60年代のデフィレ
(ファッションショー)のシーンでは素敵な代表的ドレス、デッサンを見れるのも今回の
映画の面白さでした。
ところでサン・ローランの伝記映画としては、今年はもう1本Bertrand Bonello
(ベルトラン・ボネロ)監督、Gaspard Ulliel(ギャスパー・ウリエル)主演の
"Saint Laurent"も秋に公開予定だそう。
そちらも楽しみ♪♪
おまえのパリはBelle et Bonneで(^_^)/~
ARCHIVE
MONTHLY