パリの子ども事情

新学期恒例の文房具リスト


先週から新学年が始まったフランスです。
初日にこんなプリントが配られます。


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フランスの幼稚園、小学校はほとんど親が準備したり毎週取り替えたりなどという煩わしいことがありません。
年に数回ピクニックのお弁当を作る機会がありますが、ほとんど学校側がオーガナイズしてくれます。
そうそう、幼稚園へは3年間手ぶらで通うのです。
お漏らししてしまったら、学校の常備している服を着せられて帰ってきます。
なので、サイズがぶかぶかだったり、男の子用のパンツをはいて帰ってきたり、かなりアバウト。
共働きが基本のフランスですから、毎晩明日の準備をママンがするということはありません。
アバウトだけれど、シンプルです。

そんなフランスでも、新学年の始まりの時だけは違います。
上のリストを揃えるのにこのときばかりはママンたちは走り回ります。

スーパーやデパートの文房具売り場もこの日に備えて、拡張されるんです。

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リストを持った親子でごった返します。
レジには30人以上並んでいました。
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1軒で全て揃うという事は稀。
ノートカバーを6色集めなくてはならない時が大変。
リストは先生によって違います。
そういえば、教材の選び方も先生によって違うんです!

そんなこんなしてやっと全て集めることができました。
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6色(色指定)のノートカバーとプリントを入れるファイル(素材は紙という指定)。
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色マジックと色鉛筆。一本一本名前を書きます。
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小学校1年生は、小さな黒板を使います。
2年生からはこのアードワーズと呼ばれる消せるマジックのホワイトボードです。
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そして、筆箱にはコレラを入れます。
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文房具はかなりシンプルですね。
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なので、筆箱やランドセルがかなりカラフルです。
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小学校高学年の今年の人気は"ローリング・ストーンズ"でした。
アッという間に売り切れです。
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入学式などが無い分、それに代わるのが"新学期に新しい文房具を揃える" 事のように思います。
ワクワクしながら選んでいる子ども達の気持ちが、手に取るように伝わってきました。

松永麻衣子

パリ在住ジャーナリスト

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