パリの子ども事情

大人たちのパーティで子どもたちは・・・。

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15年来の友人の54歳のお誕生日を祝う。
そして、彼らが7年かけて自分たちだけで改装した工場跡の建物が住宅として完成したことを祝う。
そんな、パーティに招かれた。
彼らにも子どもがいるし、我が家の子どもたちとも仲がよい。
子連れのお客様も多いということだった。

大人のパーティはフランスだと主に大人だけが集まります。
大人だけのアペリティフだったりディナーだったり。
その間、子どもたちは祖父母の家や、ベビーシッターと過ごす。
子どもと大人が集まったとしても、子どもと大人は別々に食事をする。
ということはざらです。
でも、今回は14時からアペリティフまでを大人も子どもも一緒に楽しもうということでした。
しかも、ここは5世帯の住宅と大きなお庭のある建物の中だったので、気兼ねなく過ごせるということでした。


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入り口の門には、友人の娘さんが描いたこんなポスターも貼られていました。
パパは54歳。そして、7年かけて改装したこの工場の住所は54番地。
なんだか素敵。


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自然と子どもたちは集まって、大人が飲み食いしている場所から離れたところで遊び始めました。
そして、何がよかったって、友人の娘のSちゃん。
子どもが到着すると、その子が子どもの輪に入り込むまで誘い続ける!!!
なので、恥ずかしがり屋の子どもも、すぐにみんなの輪に溶け込んでいました。

遠くで何をしているかというと?


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ゴム跳びです。とってもカラフルなゴムで、フランスでもゴム跳びの遊びはあります。
でも、ハーフの子どもたちが多かったので、日本の遊び方だったらしいです。
小さすぎるかな?という子は、ゴムを足で持っている係でした(笑)。


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そして、広いお庭ではカシュカシュ(かくれんぼ)、立派な木があるので木登り。
そして、ただただ走り回り、笑い転げる。


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ちょっと肌寒くなるとまた室内に戻って、今度は歌ったり踊ったり。
疲れた子はそれを眺めたり。
ケンカもなく時間が流れる。
大きな子が小さい子の面倒を見る。
いつの間にかみんながみんなの名前を覚える。
子どもって、逞しい。


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しばらくすると、なんとバンドの生演奏の準備が始まりました。
ドラムを組み立てているのを見ているだけで、ワクワクしているようです。
「なんで、大きな太鼓に足が付いているか知ってるよ」「なんでだろう?」「大きな太鼓が転がらないようにだよ」「ふーん、そうか」などと子どもたちはいろんなことを感じている。
大人だけのしっとりしたパーティもよいけれど、子どもたちがこんなに楽しそうで、怒られていなくて、走り回れるパーティっていいな。
と、思いました。秋の素敵な休日どうもありがとう。

松永麻衣子

パリ在住ジャーナリスト

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