
パリ9区 I ギュスターヴ・モロー美術館で幻想的な絵画を鑑賞
フランス象徴主義を代表する巨匠、ギュスターヴ・モロー。
神話や聖書をテーマにした作品で知られています。
6月23日までパナソニック汐留ミュージアムで、パリ9区にあるギュスターヴ・モロー美術館の所蔵作品から一堂に紹介する大規模展覧会「ギュターヴ・モロー展 サロメと宿命の女たち」が開催され、日本でもモローの描く神秘的な絵画に熱い視線が注がれています。
展覧会では、女性をテーマにした作品を一堂に集めています。神話や聖書に登場する、男性を死へと導く、ファム・ファタル(宿命の女)としての女性、誘惑され破滅へと導かれる危うい存在としての女性、そしてモローが実生活において愛した母や恋人との関係を紐解いていきます。
ギュスターヴ・モロー美術館は、オペラ座やパリの百貨店、ギャラリー・ラファイエットから徒歩10分ほどの場所にあります。
4階建ての美術館ですが、こちらはもともとモローが1852年から暮らした邸宅だったそう。
1階は受付があり、コートや荷物もこちらで預けられるようです。
2階には、食事処や寝室に、家族の肖像や友人のエドガー・ドガから贈られた作品が展示されています。
(2階にはお手洗いがありました)
3階、4階は、数百点の絵画や水彩画が展示される巨大なアトリエになっています。
肖像されている4000点以上のデッサンの閲覧も可能です。
実際にモローが使用していた画材も展示されています。
4階には、この素敵な螺旋階段を登ります。
フォトスポットにもなっているようで、インスタグラマーも度々訪れているようです。
3階と4階には、絵画の説明書きとして英語、フランス語の他に、日本語もあり、
絵画を理解するために、大変助かりました。
残念ながら、サロメを描いた名作「出現」や「一角獣」は、日本での展覧会に貸し出しされていて、見ることはできませんでした。
ですが、ギリシャ神話をモチーフにした、モローの描く美しい「レダと白鳥」を見ることができました。
パリにある美術館やギャラリーは数え切れないほどありますが、
自宅件アトリエだったモロー美術館で、画家が生きていた当時の雰囲気を味わうことができます。
象徴主義の絵画が好きな方には、ぜひ訪れいただきたい美術館です♡
Musée national Gustave Moreau
ギュターヴ・モロー美術館
●住所
14 rue de la Rochefoucauld 75009 Paris
●開館時間
火曜日を除く毎日
月曜日、水曜日、木曜日:10時〜12時45分、14時〜17時15分(チケット売り場は閉館15分前に閉館)
金曜日、土曜日、日曜日:10時〜17時15分(お昼休みなし、チケット売り場は閉館15分前に閉館)
ARCHIVE
MONTHLY