パリで夢を見ている

ヌーベルキュイジーヌの進化「Garance(ギャロンス)」

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全体的な料理の印象として、バターや生クリームを多用せず、すっきりとした味の仕上げになっています。これはヌーベルキュイジーヌからつづくフランス料理の大きな流れですが、そこからさらにGarance(ギャロンス)は新しい進化に挑戦していると感じました。

 

その進化とは、スパイスやフルーツの使い方の繊細さです。

 

では、料理をひとつひとつ見ていきましょう。

私たちがオーダーしたのはディナーの4皿コースです(1人75ユーロ)。

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前菜は、ナッツのムース。上に散らしたカタバミとローストしたカシューナッツ。バルサミコ酢風の酸味の聞いたブラックソースが添えてありました。

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ナッツの香ばしさとムースのなめらかさ、ハーブのシャキッとした食感が口の中で一つになりました。ブラックソースが夏らしい酸味のアクセントでした。

 

続いて、マグロのマリネ、キュウリの冷製スープ

上に添えられたレッドカラント、ダイスにカットされたスイカが下に潜んでいました。

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日本人には親しみ深い鮪ですが、食材の組み合わせに少し驚きました。

キュウリの冷製スープが、夏らしく爽やかで、まずまず。

好みによるかもしれませんが、意外にふたつのフルーツと鮪の相性が良いことを発見できました。

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3品目、ズッキーニの詰め物

私はこれが1番美味しいと感じました。ズッキーニ本来の味が引き出され、ソースをつけながら味わえました。ソースは2種類で、ひとつはカレーと海老の旨味を生かしたソース、ふたつめは、そら豆と思われるちょっとクリーミーなソースです。ズッキーニの詰め物には、いろんな野菜が入っていて食感が楽しめます。

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4品目、ポークとにんじんのスチーム料理。

 

にんじんとソースは野菜の甘みがあり、とても美味しかった。肉は柔らかく食べやすのですが、味がついておらず、少し物足りませんでした。添えられていたソースとの相性が、イマイチだと感じました。全体的な彩りにかけていました。もう少し肉のポーションが小ぶりだと女性は食べやすいと思います。

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デザートは、桃のムースとベリーのソース

下に見えるのは、タルトではなく、ラングドシャでした。

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季節の桃の美味しさとベリーの甘酸っぱさが良いマリアージュでした。ラングドシャのサクサク感がアクセントになっていました。

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振り返ってみると、居心地の良い空間だったおかげで、3時間があっという間に過ぎました。周りのお客さんの楽しそうな様子も印象的でした。

 

フランスのリモージュにある契約農場で育てられた野菜などを使ったこだわりがどの料理にも感じられました。野菜のおいしさを生かすテクニックとしてのフルーツとスパイスの使い方に注目したいです。これがヌーベルキュイジーヌの進化なのかもしれません。

 

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店内はこじんまりとしていますが、あたたかい雰囲気でした。席数が少ないので予約必須。

 

なによりもギャルソンの対応が丁寧で、気持ちがよかったです。中にはNOBUで働いた経験のある親日家のフランス人のギャルソンもいて、よく気を配ってくれて、楽しく食事ができました。

 

食事の後は、散歩がてらライトアップされたアンヴァリッドの公園を訪れたり、夜のセーヌ川を散策したり、アレクサンドル3世橋で写真を撮影することもできました。パリらしい夜のロマンチックな雰囲気を味わうことができます。

 

【店舗情報】

Garance (ギャランス)

住所 34 rue Saint-Dominique 75007 Paris 

電話番号 +33 145552756

URL http://www.garance-saintdominique.fr

営業時間 12:15〜14:00、 19:45〜21:30

定休日 土・日曜日

 

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