花で紡ぐパリの日常。

パリのちいさなアパルトマンに届く、自然豊かな配達便。

パリに戻ってきたら、必ずやりたいことがありました。
それは、Yu Yoshidaさんの花の配達便。パリ近郊にあるシェライユの花農家に住むフローリストのYuさんが、毎週金曜日、季節の枝や花たちをパリの自宅まで届けてくださいます。

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届く枝や花たちは、Yuさんが自らシェライユで切り出してきたものが中心。扱う花はすべてフランス産です。
ちなみに、シェライユの花農家は「フォイヤジスト」といって、枝や葉物中心に扱う農家。(フランス語で「フォイヤージュ」は「葉っぱ」の意味です。)しかも、フォイヤジストの中でも、限られたパリのトップフローリストにだけ、直接ワゴンでまわって売るという形式をとっている、特別なフォイヤジストです。
私が研修していたRosebud fleuristesも、シェライユのフォイヤジストのグリーンを使っています。
その野性的で、生命力に満ちた美しさに、私もいつも魅了されてきました。
さらにオーナーフローリストのVincentの魔法のような手にかかると、その魅力は輝きを増して、時に大胆だったり、繊細だったり、情感溢れる表情に惚れ惚れしてしまいます。

さて、Yuさん配達便は、月4回の定期便でも単発でもお願いできて(定期便の方がお得)、単発だと、50ユーロ+配送料。
お花は、季節のブーケ、シェライユの枝+花のアソートメント、シェライユの枝のみのアソートメント、シェライユの枝ミックスブーケの中から選べます。
私は、家の中のあちらこちらに飾りたかったのと、お花も欲しかったので、今回は枝+花のアソートメントをお願いしました。

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届いた花は、シェライユの空気を連れてきたように凛としていて、力強く、それはそれは美しいものでした。そして同時に、ボリュームにもびっくり。これでもいつもよりも少なかったそうです。

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ブラックベリーの色づいた葉や伸びやかな枝振り、繊細な雪柳、瑞々しいヘデラベリーに特に心惹かれて、花は入れずに枝物だけで、窓辺のカフェテーブルに。ちょうど買ったばかりの、1960年代の吹きガラスの花器に活けました。

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ローテーブルには、クリスマスローズを。

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アネモネやヒヤシンスたちは、普段は花器をたくさんディスプレイしている棚に。どの花器にどう活けようか考えるのも、たまらなく幸せなひとときです。ヒヤシンスの甘い香りが部屋に漂い、グレイッシュなパリの空の下、春が待ち遠しくなりました。

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数日経ったら、ディスプレイを少しチェンジ。
見事に咲いてきたアネモネを、ブーケに束ねてローテーブルに移動しました。

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カフェテーブルの上も、少しだけ模様替え。加わったちいさなアンバー色の花器は、イタリアのヴィンテージです。
ちいさなアパルトマンのあちらこちらに自然の息吹が感じられて、いつもの部屋の景色に、美しい筆が走ったよう。日常生活に、豊かな彩りを添えてくれました。

守屋百合香

フラワースタイリスト
パリのフローリストでの研修、インテリアショップ勤務を経て、独立。東京とパリを行き来しながら活動する。パリコレ装花をはじめとした空間装飾、撮影やショーピースのスタイリング、オンラインショップ、レッスン、コラム執筆などを行う。
Instagram:@maisonlouparis
www.maisonlouparis.com

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