ヴェルサイユ宮殿ブランドの高級食料品が誕生。
自宅で王様のディナーも夢じゃない!?

Paris 2013.11.13

icon_paris.jpg 大村真理子の今週のPARIS


今年生誕400年を祝う造園家アンドレ・ル・ノートル。彼が手がけたヴェルサイユ宮殿の庭園が、多いに脚光を浴びている。でも、ルイ14世にはもう一人庭師がいて、その名はジャン・バティスト・ラ・クァンティニ。農業に精通する彼は王様の命で1678年から1683年の5年がかりで、王様の菜園を作り上げた。種類豊富かつ珍しい野菜や果物を宮廷の食卓へ!というわけだ。食文化の発達の場でもあったヴェルサイユ宮殿。この秋、ヴェルサイユ宮殿ブランドの高級ビオ食料品が発表された。

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三色3名のポートレート入りシールでシリーズ分け。グリーンは庭師のラ・クァンティニ、ピンクは甘い物好きのマリー・アントワネット、オレンジは太陽王と呼ばれたルイ14世。


「ロイヤルガーデン」「王妃のスイーツ」「王の歓び」の3シリーズがあり、どれもフランスで育った材料を伝統的手法で調理した瓶詰めである。アスパラガス、なす、かりん、イチジク、いちご、グリーンピースなど、今では簡単に市場で入手できるが、これぞ王の菜園のたまもの。これらはラ・クァンティニが王の菜園や温室で、フランスでいち早く栽培した野菜や果物なのだ。「ロイヤルガーデン」シリーズはこうした素材をベースにしたイチジクのチャツネ、コリアンダー風味グリーンピース......。「王妃のスイーツ」はハニーボンボン、ローズシロップなど、名前の通り甘味のシリーズだ。フランスに砂糖が輸入されるようになった18世紀、甘いもの好きだったマリー・アントワネットに由来する。食いしん坊で知られたルイ14世。「王の歓び」はフォアグラ、ココナッツ風味のパンプキンスープ、ゲランドの塩など、食卓を贅沢に彩る品々のシリーズである。

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左から。いちごとレーズンのジャム(9.35ユーロ)、ハニーキャンディー(小7.90ユーロ、大9.90ユーロ)、フォアグラ(38.70ユーロ)


販売は、まずはヴェルサイユ宮殿のブティックから。今後はボン・マルシェ、ラファイエット・グルメといったパリ市内の高級食料品店にて、またいずれは海外でも購入できるようになるらしい。売り上げの一部は、ヴェルサイユ宮殿の修復、展覧会などにあてられる。少々高価だけど、私たちのお腹が満足する上、ヴェルサイユ宮殿の未来に貢献! と思えば......。

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