Paris 連載
今週のPARIS
美味しくて、可愛い。今年のイースターも、やっぱりラデュレ。
今週のPARIS
復活祭、イースター......フランス語ではパック。この時期はフランスのチョコレート&パティスリー業界が、日本のバレンタインデー(注・フランスではバレンタインデーにチョコレートを贈ることは習慣化していない)なみに活気づく。パリ中のチョコレート店、お菓子屋さんのウィンドーいっぱいに、愛らしいチョコレート・エッグや春らしいケーキが飾られるので、眺めて歩くだけでも気分が浮き立つほどだ。
いろいろ買って食べたいものの、年に一度の特定の時期のことだけに限りがあるのが残念。 後悔のないよう、美味しさと可愛さではパリ一番のラデュレに行こう。3月27日の登場が待ち遠しいのは、ホワイトチョコレートの小花を乗せたなんとも愛らしいパティスリー。4月初旬に咲く小花のデイジーは、フランスではイースターにちなんでパクレットと呼ばれている。これまで、このチャーミングな花に誰も注目しなかったのが不思議だ。ラデュレのシェフ・パティシエのヤン・マンギィに感謝!!

3月27日から販売がスタートするデイジーのアントルメ。6名用(右)が27ユーロ。1名用が8,50ユーロ。
ラデュレでは3月18日からイースターが始まっているので目にした人もいるだろうが、マカロンのボックスも中央には雌鳥がちょこんと乗ったカラフルなパクレット柄だ。この時期限定の濃い黄色のマカロンは、レモン+パッションフルーツ味。甘みと酸味の絶妙な組み合わせが後をひく。前出のパクレットのパティスリーはそれに柚子の酸味が加わる。ラデュレではこの他にも、4羽の雌鳥チョコレートのセット、カラフルな4色のチョコレート・エッグのセットも見逃せない......いや、食べ逃せない。

(左)デイジーのボックスは好みのマカロンを8個詰めて17,80ユーロ。(右)イースター時期の味はレモン・パッション。1個2ユーロ。

(左)雌鳥のチョコレートは4個セットで32ユーロ。(右)カラフルなチョコレート・エッグ。4個セットで52ユーロ。
そして、レ・マルキ・ドゥ・ラデュレでもまた別のイースター限定商品が待っている。昨年に引き続いての登場は、アイコンのマルキ(侯爵)とマルキーズ(侯爵夫人)のカメオを飾ったチョコレート・エッグ。食べてしまうのが惜しいほど魅力的だ。今年の新作は「マルキ・ダンテル」と命名されたレース彫りのチョコレート・エッグで、その繊細さゆえにこちらも保存しておきたくなる。卵が割れてひよこが飛び出していった! というストーリーを連想させるアントルメのパック・マルキもこの時期だけのお楽しみだ。

今年も再登場した美しいチョコレート・エッグ。フレーバーはマルキーズが2種、マルキが2種の合計4種。サイズは2つあり、大(高さ14cm)が45ユーロ、小(8cm)が15ユーロ。左の卵の中にはマルキーズのカメオが、右の卵の中にはマルキのカメオが入っている。

(左)レース模様のエッグチョコレート。フレーバーは4種。サイズは高さ14cmで49ユーロ。(右)アントルメ。6〜8名用が27ユーロ。1人用が8,50ユーロ。
Ladurée Royale
18, rue Royale
75008 Paris
tel.01 42 60 21 79
Les Marquis de Ladurée
14, rue de Castiglinone
75001 Paris
tel.01 42 60 86 92