フィガロジャポン7月号から始まった、新連載「朝から美食遺産」。フリーエディターの小長谷奈都子が、朝食のおかずに最適な逸品を、日本各地からご紹介。
奥井海生堂のわさび昆布
奥井海生堂は、福井県敦賀市にて創業150年を迎える昆布の老舗。専用蔵で昆布の旨味を熟成させる「蔵囲(くらがこい)昆布」は、大本山永平寺や京都の高級料亭の御用達。おぼろ昆布や佃煮、ふりかけなど多彩な商品ラインナップのなか、朝ごはんにオススメなのが、国産のわさび茎と広島菜を使ったわさび昆布。甘辛く炊いた昆布はやわらかく、旨味が濃く、さすが昆布の老舗という味わい。そこに、ツーンとするわさびの刺激が相まって、白ごはんが進むし、目もぱっちり覚めてくる。夜の晩酌のお供にもぴったりで、冷蔵庫に常備しておきたい一品。

小長谷奈都子(エディター)
フィガロジャポン編集部を経て、結婚を機に、2012年より京都暮らしをスタート。フリーランスの編集者、時々女将。京都の美味と美意識に魅了される日々。
フィガロジャポン編集部を経て、結婚を機に、2012年より京都暮らしをスタート。フリーランスの編集者、時々女将。京都の美味と美意識に魅了される日々。
*「フィガロジャポン」2021年11月号より抜粋
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