フリーエディターの小長谷奈都子が、朝食のおかずに最適な逸品を日本各地からご紹介。
草喰なかひがしの春ひとつ
「春ひとつ」。なんて素敵なネーミングだろう。京都・銀閣寺の名店、草喰なかひがしが3月から5月中旬頃までの季節限定で販売するフキノトウ味噌だ。大原の里山や畑で店主自らが採集した旬の山野草や野菜が主役の料理店だけあって、この味噌に使うフキノトウも野生のもののみ。生命力あふれる新鮮なフキノトウを、京都の白味噌や信州の麹味噌、炒った花ガツオなどと炒め合わせた。フキノトウの香りや苦味が際立つ上品な味わいで、白ご飯が一気にご馳走に。蒸し野菜や焼き魚に添えるのもオツなもの。錦市場の麩嘉でも販売しているので、春の京都土産にぜひ。
小長谷奈都子 エディター
フィガロジャポン編集部を経て、結婚を機に、2012年より京都暮らしをスタート。フリーランスの編集者、時々女将。京都の美味と美意識に魅了される日々。
フィガロジャポン編集部を経て、結婚を機に、2012年より京都暮らしをスタート。フリーランスの編集者、時々女将。京都の美味と美意識に魅了される日々。
*「フィガロジャポン」2023年5月号より抜粋
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