フィガロジャポン2021年7月号から始まった連載「朝から美食遺産」。フリーエディターの小長谷奈都子が、朝食のおかずに最適な逸品を、日本各地からご紹介。
リョウズファームのリリコイバター
リリコイとはハワイの言葉でパッションフルーツのことで、バター、卵、砂糖と一緒に煮込んだのがリリコイバター。現地ではパンやパンケーキのおともとして人気だとか。こちらの商品に使われるのは、千葉県館山市の農園で減農薬農法にて育てられた大玉の完熟パッションフルーツ。パッションフルーツの爽やかな酸味と甘味、バターのコクがマッチしたトロピカルな味わい。食欲が落ちるこれからの季節でも、つい手が伸びそうなおいしさだ。この農園のパッションフルーツの収穫期は8〜9月にかけて。果実のままでも販売しているので、今夏取り寄せてみよう。
*「フィガロジャポン」2023年8月号より抜粋
小長谷奈都子
フィガロ編集部で約8年働いた後、結婚を機に京都へ移住。「フィガロジャポン」「ペン」の本誌やウェブサイトを中心に、フリーランスの編集・ライターとして活動中。夫の料理屋を手伝って、時々女将。1男2女の3児の母。出身は長崎県の壱岐の島。
連載「京都上ル下ル」は京都の楽しい、美味しいを大切な友人に紹介するような気持ちで制作。