アナンタラ サイアム バンコク ホテル
バンコク/タイ
ステイもグルメも充実、タイ・バンコクの都市型ホテル。
ホテルへBon Voyage 2018.02.01
バンコクの中心地、BTSラチャダムリ駅前に立地する高級ホテル、「アナンタラ サイアム バンコク ホテル」は、アナンタラ・ブランドの都市型ホテルです。タイに始まり、タイで花開き、そして世界制覇に邁進中のブランドであり、創業は2001年のこと。まだ歴史の浅いホテルですが、タイの王様の避暑地として知られたホアヒンに最初のリゾートが誕生しました。そして成功を収めたアナンタラは、次々とタイ国内にリゾートを展開することとなるのですが、大きくは、北タイのゴールデントライアングルにオープンした「アナンタラ ゴールデン トライアングル エレファントキャンプ&リゾート」で大きく花を開かせました。
「アナンタラ・サイアム」のエントランス。もとフォーシーズンズだった建物外観は残された。
アナンタラとは、サンスクリット語で“無限”を意味するといいます。ホテルのリリースには、「自由で、絶えず変化し、しかも調和している状態。アナンタラのおもてなしは、この言葉に語り尽くされています」と記されています。実際にアナンタラリゾートには何カ所かにステイしていますが、都会の真ん中にある都市型ホテルは初めてのことでした。
タイの伝統意匠と高級感溢れるロビー。通路を挟んで左側にあるのがオールデイ・ダイニングのダイニング&カクテルラウンジ「ザ・ロビー」。
もともと「アナンタラ サイアム バンコク ホテル」の建物は、1983年にペニンシュラ・ホテルとして開業、その後はリージェント、フォーシーズンズとブランドが変わり、いずれも人気を博したホテルとして営業をしていました。そして2015年、現在のアナンタラとしてリ・ブランドされオープンに至ったのです。今年で35年という歴史を誇る建物には、それなりの重厚感が感じられます。またバンコクでは珍しい低層階ホテルであることや、大きな中央階段の踊り場を飾る壮麗な大壁画など、現在ではなかなか目にしない華やかな高級ホテルとしての貫禄が漂っています。
大きな窓から快適な芝生の緑を眺められ、使い勝手のベストな客室。42㎡。
ジュニア・スイート。ゆったりとした空間が快適な豪華な客室。72㎡。
客室は、プールに沿ったクラシカルなヴィラタイプの「ガーデンテラス」タイプや、リニューアルされモダンな部屋になった「プレミアタイプ」、そしてホテル自慢の客室でもあるスイート「ジム・トンプソン・エクスプローラー・スイート」(198㎡)など、全354室が揃っています。特に、シルク王として名をはせたジム・トンプソンをイメージした客室は、タイの夏の別荘を思わせる豪華なスイートです。絵が描かれた羽目板張りの壁や、高級感のあるチーク材の床、調度品や家具、織物など、実にコロニアル時代の雰囲気を醸し出しています。
1階のエントランスを入ると目の前に広がる階段踊り場を飾る豪華絢爛たる絵画。
「サンデーブランチ」をはじめとして、受賞歴のあるレストランが勢揃い。なかでもタイ料理の「スパイス・マーケット」は、市民から「バンコクでいちばんおいしいタイ料理レストラン」に選ばれている。
極めつけは、8カ所も揃うレストラン&ラウンジの工夫されたメニューや、気鋭のシェフたちがそれぞれ創り出すグルメな料理に驚かされ、食事が楽しみなことでした。「サンデーブランチ」など、予約が取れないほどの人気だそう。特に、トニー・チーが設計デザインを手がけたステーキハウス「マディソン」は、150日間穀類を与えて育てたオーストラリア産ブラック・アンガス種の牛肉や、300日間穀類を与えて育てた第4等級の和牛などが選べるとあり、地元の人々にも大人気のレストランです。ホテルは、こうして衣・食・住・遊、すべてに楽しみがあると満足度が高いのです。(K.S)
155 Rajadamri Road, Bangkok 10330 Thailand
Tel: +66-2-126-8866
https://siam-bangkok.anantara.jp/
客室数:354室
室料:(ネット参考価格)約¥23,000~、スイート約¥70,000~、
施設:ラウンジ、ダイニング(国際料理、イタリアン、日本、タイ、ロビー・ラウンジ、他)、バー、スパ、ジム、プール、会議室、100名以上収容のボールルーム、他
日本での連絡先:各旅行代理店、またはインターネット
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Kyoko Sekine
ホテルジャーナリスト
スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。
http://www.kyokosekine.com