アゼライ・カントー
カントー/ベトナム
ベトナム・メコン支流の小島にアイランドリゾート誕生!

現在のベトナムはさまざまなレベルで開発が進み、特に観光分野では、ホーチミン、ハノイ、ハロン湾から、その人気はリゾート地のニャチャンやダナン、世界遺産の町、フエやホイアン、そしてランコーなど、新たに開拓された美しい町へと移っています。でも、ちょっと待ってください!! まだ日本ではあまり知られていないメコンデルタ最大の都市、カントー(Can Tho)が注目されているのをご存知でしょうか。

カントーは、メコンデルタ地域で最大の町として経済の中心地でもあり、同時に、「エコツーリズム・アーバン・エリア」に指定された自然環境の残る地区でもあるのです。町の中心を少し離れただけで、亜熱帯のジャングルが広がり、生物多様性の地域として、また自然環境の保護を訴える町として名乗りを上げています。

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緑多いメコンデルタ地区、「アゼライ・カントー」はエコロジーに特化したAu島を独占するリゾート。

そのカントーに話題のリゾートが誕生しました。グランドオープンはまさにいま、2018年4月28日です。私が訪れたのはソフトオープンを迎え、扉を開いたばかりのこの2月でした。

話題は、アマンの創業者であるエイドリアン・ゼッカが手がけたリゾートであることです。「AZERAI Can Tho(アゼライ・カントー)」という名の真新しいリゾートは、ベトナム最大の大河メコンの支流、ハウ川に浮かぶ小島Au Isla(アウ小島・中州)にあります。支流とはいえ幅の広い大河のような川に浮かぶこの小島全体を独占し、アイランドリゾートとして優雅な滞在が約束されています。

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島内には池があり、その周囲にもヴィラが建つ。

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ヴィラ内の様子、35㎡前後の客室は清楚でエレガントで居心地がよい。

客室は、すべてがヴィラタイプの2軒続きであり、30棟(60室・各35㎡前後)が造られています。ほかにレストラン2カ所、スパ、会議室、メインプールが揃い、優雅でプライベートなアイランドリゾートの滞在が、町のすぐ近くで叶えられるなんて最高です。キッズエリアも充実し、キッズ専用プール、キッズクラブなど、子どもたちが充分に楽しめるよう造られています。また陸側とこの島を結ぶ専用ボートが行き交うピアも、ゴルフのクラブハウスのようにラグジュアリーで、そこから目の前に浮かぶAu小島までは5~6分の乗船です。

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この客室からはハウ川が見渡せ、広い庭の空間も快適。

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中心に位置するプールと「カフェ」と呼ばれるメインダイニング。

カントーはなかなか面白い町だと分かりました。それにメコンの恵みは豊富な農産物を生み、フルーツはアジアでも指折りの多種を育んでいます。そんな中で、「アゼライ・カントー」がいち押しのアクティビティとして奨励するのは、ベトナム食文化の祖となる光景として、“国家無形文化遺産”に指定されたメコンデルタ最大の観光名所「カイラン水上マーケット」です。

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その土地に根付く文化や伝統に常に向き合うホテリエ、エイドリアン・ゼッカは、間違いなくこのマーケットの光景を頭に描いてリゾート地を選んだに違いありません。マーケットのピークは朝の5時~8時頃。私自身は、ちょっと遅めでしたが9時頃に到着できるよう、専用ボートでガイドとともに川を走りました。エキサイティングな現場までは約40分、庶民の食文化の豊かさと躍動感は感動的でもありました。メコンとともに生きる人々の熱気、文化、伝統の奥深さを肌で感じるパワフルな光景でした。(K.S)

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カイラン水上マーケットは“国家無形文化遺産”に指定されたメコンデルタ最大の観光名所。

AZERAI CAN THO
Land Parcel No. 4, Map No. 44, Au Islet Eco-Tourism Urban Area, Hung Phu Ward Cai Rang District, Can Tho City, Vietnam
tel: +84-292-3627888
fax: +84-292-3668282
www.azerai.com
客室数:60室
料金:US.$250~350
施設:アライバル・パヴィリオン、ロビー、カフェ、ラウンジ&バー、グリル、プール、スパ、ジム、会議室、メディテーションルーム、テニスコート、キッズエリア、美容室、ブティック、ほか
日本での連絡先:直接現地か各旅行代理店

※無断転載禁止

photos : AZERAI CAN THO

Kyoko Sekine

ホテルジャーナリスト

スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。

http://www.kyokosekine.com

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