雪ニセコ~ニセコ/北海道~ 北海道は夏もエキサイティング! 緑の絨毯に覆われたリゾート地とは?
ホテルへBon Voyage 2023.06.22
夏の北海道を旅すると、昔長いこと住んでいたスイスのグリンデルワルトを想い出します。上質の雪に覆われるスキーリゾートは、世界共通に緑の夏を迎え美しく姿を変えます。ニセコでも同様、軽快な服装でトレッキングやハイキングをする人が引きも切らず、渓流ではカヤックで遊ぶ若者の声が響きわたり、夏山を楽しむ登山者も多くいます。リゾート「雪ニセコ」も大きく窓を開き、冬とは全く別のゲストを迎え、グランピングなど、自然と戯れるリゾート地と化したニセコの滞在を満喫しています。
銀世界だった真っ白な情景は、町も、山も、緑色の木々に覆われ、畑には野菜が大きく育ち、カラフルな花々も咲き誇ります。倶知安町ニセコのグランヒラフ地区(以下ニセコ)を夏に訪ねると、さすがに多かった欧米、オーストラリアなどからのスキー客は姿を潜め、北海道の夏を愛する日本人やアジアからの観光客でにぎわいをみせています。そんな街の中心に、日本市場への初進出を遂げたラグジュアリーホテル「雪ニセコ」が建っています。
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開業は2022年12月、ニセコのシンボルである羊蹄山とともに、ホテルは初めての夏を満喫しています。ホテル内の客室はシンプルモダンで、設備はとても充実した環境にあります。それぞれに使い勝手の良いデザイン、高級感のある家具・調度品が設えてあり、贅沢な広さのある客室は40㎡のスタジオタイプから、4ベッドルームにプライベート温泉付きというウルトラゴージャスなペントハウスまで揃い、予算に応じて選択肢は充分に揃っています。外国人観光客にも人気の“畳の間”’には、高級藺草(いぐさ)を用いた新時代の高機能畳表「MIGUSA」が使われ、風合いも香りも違う設えです。また室内のフローリングに固いナラ材を使い、白木で統一している贅沢さにも高級感が感じられます。
一方、ロビーには大型の暖炉が設置され、スキーシーズン到来の冬季には明々と燃える暖炉の周りに客が集まり、夕食前のアペリティフを楽しむ様子もしばしば見かけます。世界の建築家TOP100にも選出されたデザイナーのモク・ウェイウェイ氏は、ロビーのコンセプトとして「伝統的なアルプスのスキーホテルを和モダンでコンテンポラリーに仕上げた」と語っています。
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レストランの数にも、その種類にも個性があり驚きです。ホテル内には国内人気の高い6つのダイニングが揃い、どこも北海道の旬の食材にこだわりメニューを提供しているのです。オールデイダイニングの「méli mélo-Yuki No Koe-」、神奈川県阿夫利山で誕生し世界的に名を馳せた人気ラーメン店「AFURI」、ミシュランの星を持つ札幌の名店「天ぷら あら木」の姉妹店、鮨店蟹問屋の加藤水産三代目が率いる懐石レストラン「蟹鮨 加藤 INORI」、さらに、ステーキやシーフードの「ルークズ・オイスターバー&チョップハウス」が2023年12月にオープン予定。ラーメン店では毎日人が並ぶ光景もリゾートホテルならではでしょう。
夏のアクティビティで楽しんだ後は、750㎡を誇るウェルネスセンターのスパに駆け込むのはいかがでしょう。プライベートに温泉を楽しみたい人には、4か所の貸切温泉も利用可能です。リゾートホテルだからこその贅沢は、こうしたラグジュアリーな施設をすべて利用して、大いに休暇を楽しむことです。
雪ニセコ SETSU NISEKO
北海道虻田郡倶知安町ニセコひらふ1条2丁目6番9号
0136-55-5130
https://setsuniseko.com/ja
Kyoko Sekine
ホテルジャーナリスト
スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。
http://www.kyokosekine.com