初めての「アマンプロ」に感激
ここでもすべてが'アマン'流でした。
「Amanpulo(アマンプロ)」パマリカン島/フィリピン
ホテルへBon Voyage 2010.01.29
フィリピンの首都マニラから、アマンプロのあるパマリカン島までは専用機で1時間15分ほど南下します。長さ2.4km、幅約500mという小さなパマリカン島の周囲は美しい珊瑚礁のラグーンに囲まれ、「ワン・アイランド&ワン・リゾート」という贅沢なリゾートが造られています。アマンプロがオープンしたのは1993年のこと。現在、すでに創業17年目に入りました。
プールと中心となるレストランやライブラリィなどメイン棟
アマンリゾートはゴージャスであるとか、スタッフサービスが最高だとか、そんな形容詞では表現し尽くせない何かがあるんですね。ひとつひとつを説明するのは大変ですが、スタッフの徹底したアマンのホスピタリティ哲学によって、他とは全く異なるアマン独自のサービスが生まれているのです。他では味わえないワンランクもツーランクも上の'何か'がゲストを魅了し、「アマンジャンキー」なる熱烈なファンを世に送り出してきたのです。
(左)スパへの入り口。<2010年中には見晴らしが最高なヒルトップに大規模なスパをオープン予定のため現在工事中>(右)室内以外に屋外でのトリートメントも受けられる
アマンプロのあるパマリカン島は、かつては全体がココナツのプランテーションだったといいます。今もなおココナッツはたくさん見かけますが、ナチュラルなジャングルを残したまま、現在はアマンプロのある島としてリゾートとして開発されました。また、総支配人のニコラス&クリスティーヌ夫妻はこう語っています。「他のアマンとの違いはレストラン数が多いこと。インターナショナルキュイジーヌとフィリピン料理の『クラブハウス』をメインに、スペイン料理とシーフードの『ビーチクラブ』、べトナム料理や軽食を楽しめる『ラグーンクラブ』、それにランチだけのために秘密のビーチに造られたオープンエアレストラン『pizza @ the windsurf hut』、他にも丘の上で二人だけのロマンティック・ディナーに『shigerino's place』、パマリカン・バーベキューが楽しめる『picnic grove』などなど。もちろん、静かにルームダイニングも可能です」と。その日、余りの美しいお天気にサンセットクルーズに誘ってくれ、夕日を見ながら1時間ほどアペリティフと会話を楽しみました。この島ではどこでも好きなときに、好きなように食事のリクエストが出来そうです。
海に浮かぶのはゲストが食事をしたりリラックスしたり自由に使える場所
(左)メインダイニングのテラスで(右)海辺のオープンエアのレストランはランチのみ。大きな石窯で焼くピッツァが美味しい
全40棟の客室用カシータスはそれぞれが約65㎡。ベッドルームと、その広さならほぼ変わらないような広いバスルームとに分かれ、広いアウトドアデッキが造られています。そこにはアウトドアデイベッドが置かれ、また木々の合間にはハンモックが吊られていて、何もしないでゴロゴロ過ごす究極のヴァカンスには最高の環境といえるでしょう。5軒のヒルサイド・カシータからは海やジャングルを一望、ツリートップ・カシータは4軒、ビーチにアクセスできる29軒のビーチ・カシータ、2軒のスウィートからなります。
(左)プライベートビーチとそれぞれのカシータ(客室)用に置かれたデッキチェア(右)ゲスト用のカシータ敷地内、木々の間に吊られた快適なハンモック
(左)カシータ内のベッドルーム(右)カシータに置かれたウェルカムドリンクは地元の柑橘ジュース、クッキー、このほか山盛りの新鮮フルーツが毎日届く
数々と誕生する昨今の「アマン」ブランドはすでに現在24軒。これから先も、リゾートや都会のアマンが誕生予定ですが、今回アマンプロを訪れて、17年を迎えたこのアマンプロが変わらぬ人気を保ち続け、アマンジャンキーから今も変わらず熱烈に愛されている理由がよく分かりました。(K.S)
Amanpulo
(アマンプロ)
P.O.Box.456, Pasay Tramao Post Office
Pasay City 1300, Metro Manila, Philippines
TEL: (+63)2-759-4040 FAX: (+63)2-759-4044
http://www.amanresorts.com/amanpulo/home.aspx
客室数:40カシータ
料金:カシータUS.$.750~1250、 ヴィラUS.$.1400~4300、
(季節料金有り、種類により料金が違う)
★マニラーアマンプローマニラの飛行料金大人1名/US$400
施設:レストラン、ロビーラウンジ、バー、屋外プール、スパ、
テニスコート、スポーツジム、ライブラリィ、ブティック、ミーティングルーム他
アクセス:マニラ国際空港から国内線の「アマンプロ専用機乗り場」へ異動
パマリカン島まで飛行時間約1時間~1時間15分。島ではカートの出迎え有り。
予約専用24時間トールフリー/001-010-800-2255-2626 (KDDI)

Kyoko Sekine
ホテルジャーナリスト
スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。
http://www.kyokosekine.com