絶景風呂自慢の宿で温泉と絶品の食事、日本の'極楽'を満喫しました!北川温泉 吉祥CAREN
~伊豆北川温泉/静岡~
ホテルへBon Voyage 2014.12.26
静岡県伊豆と言えば温暖な気候と温泉ですよね。特に寒い冬でも極寒の日が珍しい穏やかな伊豆では、温泉三昧と冬の味覚が楽しめます。ここ東伊豆の北川温泉郷はわずかな数の宿が古くから軒を並べる老舗の温泉地。静かな滞在を満喫しながら、太平洋の大海原から昇る朝日にパワーをもらい、温泉と、それ以上に温かいもてなしに癒されました。

吉祥CARENのエントランス。高台にあるため陽当たりも良く太平洋や伊豆大島が望める絶景にある。
「吉祥CAREN」は2013年3月27日に全面改装を終え、宿の名前も変えてリニューアルオープンをしています。「CAREN」というなの意味を尋ねると、日本語の「可憐」、英語のCamellia(椿)Calm(静けさ)、そしてRENにはRenaissance (復興)やRenovation(修復)の意味があることで、すべての願いを名前に込めていることがわかりました。

エントランスを入るとクラシカルなロビーがお出迎え。ロビーラウンジ、ショップが併設されている。
宿には自家温泉掛け流しの湯が内風呂と露天で作られており、そのために源泉2箇所を所有しています。目の前の海岸には、波打ち際にも公共混浴露天「黒根岩風呂」があり、ここなら泊まらなくても誰でも入浴が出来ます。源泉約90度、毎分約200リットルもの温泉が湧く北川温泉は、温泉通好みの閑静なロケーションにあります。天気が良ければ、高台に位置する宿からは伊豆大島も望め、その絶景を見ながら入れる露天風呂場が木々に囲まれてひっそりと造られています。

露天風呂付の客室では内風呂からも露天風呂からも海を眺められる。

内風呂付きの客室でも温泉のため窓を開け放ち半露天風呂として快適。

これが人気の展望露天風呂。周囲は大樹に囲まれ前面は海、鳥のさえずりを聞きながら浸かる温泉は極楽!
楽しみな食事ですが、メインダイニング「フォーシーズン」で提供するのはフレンチ懐石で、地元の特産や新鮮な山海の幸が贅沢に調理されテーブルに並びます。オリジナルの料理はどれも香り豊かに素材を活かし、テーブルでのパフォーマンスにも驚かされました。翌朝は、宿のスタッフも自慢していた「鉄板ブレックファースト」を賞味。鉄板焼きレストラン「青竹」内のカウンターで食す朝食は、他では味わえない絶品のフレンチトーストが添えられ人気の意味がわかりました。カウンター内では、それぞれの朝食が料理人によって目の前で丁寧に造られるのですから、これほど贅沢なことはありません。

夕食「フレンチ懐石」に供された最初のスープは、珍しい天秤式のサイフォンで摂られた鰹節だし汁に松茸煎りの贅沢なもの。

上質な黒鮑の塩竃焼き、海の香りそのままの絶品な料理。

メインコースは国産牛フィレのポワレに秋のジビエ(天城山鹿)の香草焼き、ペリグーソース。

これが噂の朝食「鉄板焼きブレックファースト」。地場産の山桃ジュースや明日葉ジュースを提供。
ところで、館内には施設の充実した「吉祥スパ」があります。300㎡のスペースにはリラクゼーションスペース、コンサルテーションの出来るスペース、そして二人同時に楽しめるツインタイプのスィートルームを含め4室のトリートメントルームが揃っています。シグナチャートリートメントは、海の向こうに見えるお隣の島、伊豆大島産の椿油で施術する"椿油ヘッドスパ"だそう。

スパのトリートメントルーム、写真はツインのスィートルーム。

セラピストの二人。施術中は彼女たちの高い技術で深い眠りに落ちていく。
セラピストの技術に優れたトリートメントは、温泉効果と相俟って、心身共に楽になりました。東京からもそれほど遠くない伊豆への列車旅は、途中から海沿いをノンビリとしたスピードで走るために旅の情緒たっぷりです。(K.S)
吉祥CAREN
静岡県賀茂郡東伊豆町奈良本1130-1
TEL:0557-23-1213 FAX:0557-23-1706
http://www.kissho-caren.com/
客室数:30(展望風呂付4室含む)
施設:温泉大浴場2、露天風呂5、フレンチ懐石、鉄板焼き、料亭、スパ、湯上がりサロン、ロビーラウンジ、オリジナルショップ、他
料金:1部屋2名利用の1名料金(1泊2食)28,350円~
アクセス:東京駅から「JR特急スーパー踊子号」、または新幹線「熱海駅」下車→JR伊東線「伊東駅」→伊豆急行「伊豆熱川駅」下車。
ともに駅からはホテル専用バスで無料送迎。

Kyoko Sekine
ホテルジャーナリスト
スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。
http://www.kyokosekine.com