'アラビアンナイト'を想い
美しい砂漠で眠る興奮を体験しました

「Jumeirah Bab Al Shams Desert Resort & Spa」
(ジュメイラ・バブ・アル・シャムズ・デザート・
リゾート&スパ)
ドバイのアル・マハ砂漠/アラブ首長国連邦

 その夜、砂漠の真ん中のリゾートで眠るという興奮から、なかなか寝付けませんでした。深夜、客室のテラスに出てみると驚きの光景を目にしたのです。デューンと呼ぶ小高い山を幾重にも成す砂山が、ちょうど満月だった明るい月の光に照らされて輝いていたのです。周囲の明るさは想像以上、自然光の凄さを感じながらデューンを見渡すと、なんとそこは海の表面を照らす月明かりのように、光の帯が長く伸びているのを見つけました。まるで海を照らすかのように砂にも反射していたのです。本当に感動的な美しさでした。

sekine100924_a.jpgリゾートの外観

 そんな体験をしたのは、ドバイ市内から車で20分、ドバイ国際空港から45分という、わずかな距離にある砂漠の中の豪華リゾートホテル、「ジュメイラ・バブ・アル・シャムズ・デザート・リゾート&スパ」でした。リゾート名「バブ・アル・シャムズ」は、'太陽の門'を意味するといい、敷地内(とは言え、砂漠はどこからどこまで?)には、その門を象徴するアーチ型の門が建っています。聞けば、そのアーチの中に太陽がすっぽりと入る時間があり、リゾートのシンボルマークとなっている'太陽'マークもその'瞬間'を描いたものだそうです。

sekine100924_bc.jpg(左)砂漠の中、リゾートの入り口を示す看板(右)リゾートと砂漠

sekine100924_d.jpgメインプール

sekine100924_ef.jpg(左)海岸沿いでのドバイらしいショット(右)リゾート近くに作られたドバイ流「マルシェ」

さすがに見慣れないアラブの雰囲気はとてもエキゾチックです。館内にはアラビアン・カルチャーが随所に表現され、ウェルカムティーの独特な入れ方に始まり、ヘナ、絵画、音楽、食事までエキゾチックで異国情緒満載です。きっと、砂漠の砂色をしたリゾートの建物の土壁や外壁、暑さを凌ぐ頑丈で厚い壁など、日常の必要性であるものがむしろ旅行者にとってはロマンなのですね。

sekine100924_gh_y.jpg(左)ドバイ流のウェルカム・ティー(右)この建物の中で手に模様を描く伝統の「ヘナ」をサービス

 その眠れなかった初日の夜、翌朝まで一睡もせず過ごしました。そして早朝、まだ群青色の暗い空に明星と月が輝き、波をつデューンがうっすらと見え始めた頃、思い切り冷え込んで寒かった外にまた出てみました。神秘的な光景をカメラに押さえながら、大きなため息がでました。本当に美しい砂漠の光景だったのです。

sekine100924_i.jpgリゾートの周辺に広がる美しいデューン

ここではアクティビティーも盛んです。もちろん、ホテル内ではスパで数々のトリートメントを楽しんだり、幾つもある食事処に通ったり、ヘナで手を飾ったり、午後のお茶を楽しんだりと飽きる暇無く遊べるのですが、ラクダツアーと並び、人気アクティビティーのひとつ、「砂漠のラリー」もトライしてみました。爆音を立てながら車でデューンを登っては降りる、まるでジェットコースターのようなスリリングな遊びです。1時間ほど続くのですが、半分も過ぎた頃に、情けない車酔いで気分が悪くなってきたので、余りに揺れの激しい後部座席から助手席に交代させてもらったほど・・・。凄い迫力でした!

sekine100924_j.jpg砂漠では「デザート・サファリ」が楽しめる

最終日は'ベリーダンス'を見ながら、バーベキューナイトを楽しみました。リゾートから歩いて5分、本当は砂地でなければ2分で到達しそうな距離ですが、リゾートが運営する'デザート・レストラン'でのことです。塀で囲まれており、不思議なアラビアン・マルシェのような雰囲気です。バーベキューを基本に郷土料理も楽しめ、また、水タバコを楽しむ人も多くいました。私などは、ベリーダンスを踊る美女ダンサーの余りに激しく揺れる腰に見とれ、時の経つのを忘れていました。(K.S)


Jumeirah Bab Al Shams Desert Resort & Spa
ジュメイラ・バブ・アル・シャムズ・デザート・リゾート&スパ


P.O.Box 8168 Dubai U.A.E
Tel:+971-4-8326699 Fax:+971-4-8326698
http://www.jumeirah.com/en/Hotels-and-Resorts/Destinations/Dubai/
客室数/113室(内スイートルーム10室)      
施設/レストラン4軒、スパ、プール、ジム、
プールバー、バーベキュー料理「デザートレストラン」、他
室料/(インターネット)1479.AED ~1649.AED,
スイートルーム(朝食付き客室料金)2708.AED~5220.AED

*****************
AED=UAE通貨Dhs(ディルハム)/1ディルハム=約23.379円
(2010年9月末現在)

Kyoko Sekine

ホテルジャーナリスト

スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。

http://www.kyokosekine.com

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