美しい街にひっそりと佇む
豪華なホテルとスパに心ときめきました!
「Mandarin Oriental, Prague (マンダリン オリエンタル プラハ)」プラハ/チェコ共和国
ホテルへBon Voyage 2009.10.09
チェコ共和国の首都プラハは、絵のように美しい街並みが知られた東欧の宝石といわれています。かつてチェコスロバキアと名乗っていたこの国は、89年の「ビロード革命」で民主化の実現へと向かい、93年、革命以後は政権を異にしたチェコとスロヴァキアが分離・独立を果たし、以来、プラハの街はチェコ共和国の首都となったのです。
街の旧市街は特に歴史的建造物が多く残り、路地には昔ながらの家並みもそのままに保存され、情緒豊かな光景は訪れる人々を魅了してやみません。こんな旧市街の歴史的地区はユネスコ世界遺産に登録され保存されているのです。
まるで教科書を見ながら歴史の勉強をしているような旧市街地区と、名高いカレル橋を挟んだ一角に、東欧では初めてとなる「マンダリン オリエンタル プラハ」があります。オープンは2006年9月のことでした。14世紀、ドミニコ修道院として使われていた建物が、その外枠や柱などを残し全面的に改装され、スタイリッシュでありながら、どこかオーセンティックな高級感溢れるホテルに生まれ変わったのです。館内にはアーチ型の窓枠やコロン(丸い支柱)、天井の高い通路などが残され、修道院だったという趣が残されていて情緒たっぷり!静かな雰囲気がぐっと心を落ち着かせてくれます。
(左)吹き抜けの天井は硝子、エントランスの個性的な壁画にアート名ホテルの薫り(右)昔の修道院を改築したラウンジのひとつ
ホテルの玄関を入ると、一瞬、外観とはまるで違うモダンなつくりにびっくりします。モダンなバーやスパも印象的ですが、特にスパはマンダリンには無くてはならない存在として施設造りにも力が入っているのです。「ザ・スパ アット マンダリン オリエンタル」では、世界中のマンダリンのスパ同様、シグネチャートリートメントに「オリエンタル・ハーモニー」を提供。一方で、120分の「マンダリン・オリエンタル・シグネチャー・セラピー」も、都会ならではのビジネス女性客にも人気の高いトリートメントといいます。
ホテルの自慢、「ザ・スパ アット マンダリン オリエンタル」の入り口
トリートメントルーム
(左)客室のコーナー(右)広々としたバスルーム
どこか修道院を思わせるムーディーな客室
(左)おやつにと、サービスで夕方届けられた生ハムやチーズなど、豪華なスナック(右)ドアノブにかけておく印。赤は「Don't distub」黄色は「お掃除をしてください」
ホテルは、大きな通りから一歩入ったとても閑静な場所にありますが、近くのヴルタヴァ川に架かるプラハ最古の「カレル橋」までも、歩いて3分ほどの距離にあります。カレル14~15世紀初頭、カレル4世の時代にできたというゴシック様式のこの石橋はプラハの象徴的存在なのです。前長は520m、幅が10mもあり、両側の欄干には30体もの成人像が並び、橋を渡れば歴史的地区へと入り、さらに観光やショッピングストリートへと続いています。川を中心に世界最大級の古代城「プラハ城」や数々の観光名所が点在していて、地図を片手に、むしろ徒歩で散策するだけでプラハの名所を満喫できますよ。(K.S)
Mandarin Oriental, Prague (マンダリン オリエンタル プラハ)
Nebovidska 451/9, 11800 Prague 1,
Czech Republic
☏+420-233-088-888
Fax/+420-233-088-668
http://www.mandarinoriental.com/prague/
部屋数/98室
料金/(現地での支払い概算)328.00~1200.00EUR
施設/レストラン、バー、ラウンジ、スパ、
フィットネスセンター、他

Kyoko Sekine
ホテルジャーナリスト
スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。
http://www.kyokosekine.com