｢山の懐石｣という新発想の料理をお目当てに、
緑萌ゆる軽井沢を訪ねました！
星のや 軽井沢
～軽井沢／長野県～

　新緑が育ち、緑がグングンと濃くなり始めた軽井沢に1泊2日で食いしん坊の旅をしました。女性3名の"グルメ旅"です。

軽井沢の６月は新緑が育ち生き生きと下緑が眩しいほど。森の美しい「星のや 軽井沢」の水辺に佇む「水波の部屋」。

客室のベッド、３人並んでのベッドもゆったりと狭さを感じない快適さ。

　｢星のや 軽井沢｣では、メインダイニングの日本料理「嘉助」で、新しい形の食「山の懐石」（税サ別12.000円）が提案されています。軽井沢という土地柄、お刺身や煮魚など､海の幸の多い懐石料理よりも、むしろ軽井沢ならではの特別感を期待していましたから、「軽井沢ならではの野趣溢れる山の食材と、豊かな清流育まれた川の食材を遣い、旨味を引き出す調理法で」と謳う懐石料理に興味津々でした。

上階のライブラリィ・ラウンジから見たメインダイニング「嘉助」。吹き抜けの空間が開放的で､大きなガラス窓からは段々畑や川の流れ、緑の形式が見渡せる。

　到着後は温泉に入り､マッサージを受け、散歩をし･･･といろいろ楽しんだ後、いざ夕食時にテーブルに着くと、その懐石料理を引き立てるマリアージュセットが提案されました。そう、「山の懐石」には日本酒とワインが添えられました。

「嘉助」のオープンキッチンでは忙しく働く料理人の姿が見える。

　「山の懐石」とは言え、春の献立と夏の献立の丁度狭間に訪れたために、「明日、6月２日から夏の献立を提供します」という日でしたので、春の献立をいただく一方で、幸運にも夏の献立も幾つか試せる機会となりました。
　解禁になったばかりの夏の風物詩"鮎"、アスパラガス、信州の郷土料理「おやき」の生地で包んだ丸茄子（変更の可能性もあり）、涼しげなゼリー寄せなど手の込んだ春と夏の料理が並びました。珍しい料理や新しい発想の料理を目で楽しみ、食べて満足しただけではなく、美味しいお酒のマリアージュも大いに満喫･･･。

爽やかな逸品は先付け「ワイルビベビーリーフの旬菜ゼリー寄せ」。

強肴「丸茄子の炭火蒸し焼き（たまご風）」、丸茄子は信州郷土料理の「おやき」の生地に包まれている。茄子は他の野菜に変更の可能性も。

「八寸」、鮎の塩焼き、他､星のや夏肴６種。

　さらに朝食も驚きだったのです。「夏のテラスで味わう､グラノーラ朝食」というお洒落な朝ご飯が提供されました。客室でいただくルームサービスでの朝食です。オートミールベースに、雑穀を黒蜜につけて作ったオリジナルのグラノーラ、ドライフルーツやナッツを入れて･･･上質な美味しさに感動！！　それにサラダやヨーグルト、フルーツ盛り合わせ、フルーツサンドイッチまで添えられていますので、全部食べきれないほどの豪華版でした。夕食も朝食も、期待以上の大満足にグルメな私たち３人は、感激のあまりしばし寡黙になりました。

全室に設えられたテラスでのグラノーラ朝食。

　その後は滞在者だけに許された時間帯を利用し､「トンボの湯」へ。そして帰りはハルニレテラスを散策し、1泊2日の旅は有意義に終わりました。新幹線で1時間と少し、あっというまに到着する軽井沢ですが、山と緑と渓流に身を置くだけで癒されること間違いなしです。「星のや 軽井沢」も大変混雑していましたが、緑の素敵な季節には当然でしょう。ブレストンコートは結婚式で賑わっていました。軽井沢にはリゾート地として不思議な魅力が漂っています。(K..S)