ワインを飲むだけではありません、
'ぶどう'まるごとに癒されます。
「Hotel Loisium Wine & Spa Resort(ホテル・ロイジウム ワイン&スパリゾート)」ランゲンロイス/オーストリア
ホテルへBon Voyage 2009.02.27
ウィーンの中心から1時間ほど走ったところにある小さな町、ランゲンロイスはワイン名産地として知られています。なだらかに広がる丘はブドウ畑に覆われ、ヨーロッパの田舎らしいのどかな情景に気持ちまで和らいできます。そんな畑の真ん中にあるスパホテルが「ホテル・ロイジウム ワイン&スパリゾート」です。
ワイン用のブドウ畑に囲まれたホテルの遠望。
ホテルの屋外に設けられているヒート・プール。
シンプルモダンな客室は隠されたこだわりが満載。
客室のバスルーム。客室はカテゴリー別にそれぞれデザインが異なる。
'ワイン'が強調されている呼び名は珍しいと思いませんか? それにはもちろん理由があります。この地域がぶどうとワインの生産で知られていること。そのワインをメインにコンセプトが組まれているホテルだからなのです。レストランでは、まず、数々のワインの中からその日に飲みたいものを選び、そのワインに合わせて料理を選ぶというのがコンセプト。地産池消のオーガニック野菜や安全な食材で作られたヘルシーな料理が、最高のワインといっしょにテーブルに並ぶというわけです。
ワイン産地ならではのコレクション。レストランでは無農薬のBIOワインが提供される。
もうひとつ、'ぶどう'をテーマにしているのが「AVEDAワインスパ」です。自然素材で知られているスキンケアブランド「AVEDA」が、世界で初めて作った'ぶどうのポリフェノールに癒されるスパ'がここのスパです。アヴェダたる意義、それはあくまでも'自然素材'にこだわること。この「AVEDAワインスパ」では、ぶどうの実もグレープシード(種)も、さらに枝まで、まるごとトリートメント用のプロダクツとして使われています。オイルやゴマージュ、マスク用の素材など、ぶどう成分は肌の活性化に大いに役立つとされているのです。ぶどうから抽出されたポリフェノール成分やぶどう液、乾燥ぶどうの入った「ワイン風呂」は、アルコール成分こそありませんが、香りも色もまるで赤ワイン。風呂に浸かっているだけでポカポカと体の血行が促進され、肌もツルツル、ツヤツヤに。リラックス効果も絶大です。
ウォーターガーデンから眺めたホテルの外観。向かって右の棟がAVEDAスパサロン。
タイル張りのリラクゼーションルーム。タイル製のベッドは温かくなる。
スパのリラクゼーションルーム。
敷地のブドウ畑には、「ロイジウム」という名のワインミュージアムも併設されています。また、ホテルから徒歩で10分のところにはランゲンロイスの小さな町の中心があり、中世のままに残る石造りの建物が並んでいます。ちょっとお茶でも...とカフェを探すと、情緒たっぷりに蔦の絡まるアンティークな店がドアを開けて待っていてくれました。(K.S)
Hotel Loisium Wine & Spa Resort(ホテル・ロイジウム ワイン&スパリゾート)
Loisium Allee 2, A-3550, Langenlois,
Austria
☏ +43-2734-77-100 Fax+43-77-100-100
日本での問い合わせ/☏03-3423-2131(ファルーカ)
部屋数/82室
料金/【パッケージの例】ベスト・オブワインスパ/299ユーロ
(1部屋2名利用の1名料金)
★2泊3日3朝食+1ディナー★60分トリートメント
★ワイン風呂★ローズマリーミント・ハンド&ボディウォッシュ
★リラクゼーションルーム利用★スパ・バー・ラウンジ利用
http://www.loisiumhotel.com

Kyoko Sekine
ホテルジャーナリスト
スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。
http://www.kyokosekine.com