「銀座の過去・現在・未来を織り込む」と謳う、国際性に溢れたホテルのオープンです!ミレニアム三井ガーデンホテル東京~東京/日本~
ホテルへBon Voyage 2015.02.15

ホテルのモダンな外観、ディテールが見えないのが残念。写真提供)ミレニアム三井ガーデンホテル
ホテルのコンセプトは、銀座の過去・現在・未来を織り込むとし、ホテル外観をデザインした石川雅英氏は、伝統と確信を「織る」ことで表現したといいます。確かに建物の外観は美しい織物のように造られ、帯留めか織物紐が編みこまれたような一際目引き立つ外観となりました。

スッキリとした吹き抜けの高い天井が印象的。レセプションデスクを飾る壁は赤や緑など彩りを変える。写真提供)ミレニアム三井ガーデンホテル
2重のエントランスドアを入ると、ロビーの吹き抜け空間は天井高が5m。ゆとりある空間には静けさと安心感が宿り、都心にいることを一瞬忘れてしまうほど。ホテル内装は「CL3 Architect Ltd,」という香港のデザインカンパニーが担当しました。近年では、オープン以来すぐに人気ホテルとなった香港の「Hotel ICON」もこの会社の作品であり、次々とオリジナルを創り出しています。ここ「ミレニアム三井ガーデンホテル東京」で表現されたのは"アジアン・ミニマリズム"といい、印象的なのは、レセプションデスクのバックを飾る大きな壁の光によるパフォーマンスです。刻々と変わる色彩に、新しいホテルならではの変化のあるエネルギーを感じました。

角部屋になっているデラックスツイン、使い勝手の良い快適な客室。写真提供)ミレニアム三井ガーデンホテル
客室は20㎡以上、デラックスツインで37.7㎡、それぞれに使い勝手の良い客室は奇をてらわず洗煉された都会的空間であり、天井高が3mというのも圧迫感のない落ち着きがあります。また金箔の専門店「泊座」、及び真珠専門店ミキモトとのコラボレーションによるコンセプトルームがそれぞれに1室づつ作られています。

デラックスツインの部屋から見えたこの日の朝焼けは快晴の空をピンクとオレンジ色に染めた。

歌舞伎座が見える銀座らしい光景。

金箔で知られた「泊座」とのコラボレーション、「コンセプトルーム」には艶やかな金色がここそこに。
レストランは地下にありますが、外の見晴らせる造りから採光の工夫があり、明るい空間が広がっています。世界的ブランド市場「TSUKIJI」は目と鼻の先。オールデイダイニング「NIKO」が、「安心・安全・美食」をテーマに食事を提供しています。朝食はブッフェスタイルでセレクションも豊富な和洋折衷。ひとつひとつのアイテムに丁寧さを感じて美味しく、好印象でした。

地下にあるレストラン「All Day Dining NIKO GINZA」。写真提供)ミレニアム三井ガーデンホテル

レストランで提供される豊富なアイテムの贅沢な朝食。写真提供)ミレニアム三井ガーデンホテル

手作り感満載のこの日の朝食、パンはどれも美味しい。
ロビーには海外からの観光客やビジネス客が多く賑わいを見せていました。「三井ガーデンホテルズ」として、銀座のホテルは国際的ブランド"ミレニアム"の冠を掲げ、初のダブルブランドネームのホテルとしてのスタートでした。これからはますます、奢らず、手を抜かず、メイド・イン・ジャパンの木目細やかな高品質ホテルに成長して欲しいと願うばかりです。(K.S)
ミレニアム三井ガーデンホテル東京
東京都中央区銀座5-11-1
TEL:03-3549-3331 FAX:03-3248-1255
www.gardenhotels.co.jp/millennium-tokyo/
客室:329室(支援の必要なゲストにアクセシブルルーム用意)
料金:(参考例)スーペリアツイン/36,000円、デラックスツイン/58,000円、コンセプトルーム/68,000円、アクセシブルルーム/25,000円、他プラン多数(要問い合わせ)
施設:「All Day Dining NIKO GINZA」(B1)、飲み物の自販機(2Fのみ)
アクセス:東京メトロ東銀座駅(A1)から徒歩1分、
東京メトロ銀座駅(A5)から徒歩2分、
JR山手線有楽町駅から徒歩10分

Kyoko Sekine
ホテルジャーナリスト
スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。
http://www.kyokosekine.com