瀬戸内の海風に包まれる
快適なリトリートへ瀬戸内リトリート青凪~松山/香川県~
ホテルへBon Voyage 2016.03.11
2015年12月20日瀬戸内海を見渡す風光明媚な山の中に、リゾートホテル「瀬戸内リトリート青凪」が誕生しました。日本には本格的なリトリートがなかなか生まれなかった経緯もあり、期待の大きな旅でもありました。リトリートとは、辞書を調べると'避難'や'隠居所'等という意味がありますが、近年ではスパやリゾート用語としても使われ、日常のストレスのない環境でゆっくりと過ごしながら、体や心のバランスを整え、ヘルシーな食事をして心身共に元気になるための施設を指しています。


そのリトリートの建つ場所は愛媛県松山市の郊外。名門ゴルフ場「エリエールゴルフクラブ松山」に隣接した山の中で、松山市内からは車で30分ほどの距離にあります。松林を超え、ゴルフ場を過ぎるとすぐにリトリートが見えてきます。驚くほど外観も内観もシンプルで広いゆとりのあるスペースですが、この建物が、もともと「エリエール美術館」(大王製紙所有)だったと聞けば納得です。さらに、この建物は安藤忠雄氏の設計によるもので、直島の「ベネッセハウス」や「地中美術館」と並んで、瀬戸内の代表的な安藤建物のひとつだったというのです。2棟ある建物の内、美術館部分をリノベーションし、健康的なライフスタイルを提案するスパやダイニングなど公的な場所として、またもう一つの棟は贅沢な全7室のスィートルームに改装されました。



スタイリッシュなデッキプールや、リトリートならではのゆったりとした空間も快適です。他に、温泉ジャグジー、サウナ、ダイニング、ギャラリーなどどこも館内は光に満ちています。リトリートの要であるのが「All That Spa」のエリアです。スパでのトリートメントに使われるエッセンシャルオイルやプロダクツは、日本の素材にこだわり開発された「All That Spa」のオリジナル品です。とにかく良い環境で贅沢に過ごせるばかりか、新鮮素材のヘルシー料理と上質なスパがあります。少し長居をして、自分を完全リセットするには最高の場所ができました。(K.S)


瀬戸内リトリート 青凪
愛媛県松山市柳谷町794-1
http://setouchi-aonagi.jp/
部屋数:7室(全スィート)
料金:1泊2名1室料金
(The Aonagi スイート/夕朝食付プラン)157,680円(税込み)
(ガーデンスイート/夕朝食付きプラン)88,128円(税込み)
他プラン各種、要問い合わせ
施設:ダイニング、ラウンジ、ギャラリー、プライベートプール(室内)、デッキプール(屋外)、スパ、サウナ、ジャグジー、他
問い合わせ先(予約)Tel:089-977-9500

Kyoko Sekine
ホテルジャーナリスト
スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。
http://www.kyokosekine.com