豪華テント滞在とアドベンチャー
タイの奥地で過ごす密やかな休日。
「Four Seasons Tented Camp, Golden Triangle（フォーシーズンズ テンティド キャンプ、ゴールデン トライアングル）」
トライアングル／タイ

タイ、ミャンマー、ラオスがメコン川で接する山岳地帯は、近年、国を挙げて観光化に取り組んだお陰で、自然の残る一大リゾート地として発展し続けています。1996年1月にオープンした「フォーシーズンズ テンティド キャンプ、ゴールデン トライアングル」は、この地に生まれた初のラグジュアリーな国際リゾートとして話題を呼びました。

左に見える大きな屋根がメイン棟。ここでチェックインをする

　世界的に見てもテントのナチュラル系リゾートが流行りだした矢先のことでした。テントとはいえ、それは豪華なものです。ラグジュアリーで快適なテントの中は、必要な物はすべて揃い、野趣溢れる造りと豪華さのマッチングがエキゾチックな雰囲気を醸し出し、アドベンチャー好きのリゾートファンにはたまらない環境と言えるでしょう。

　リゾートへのアプローチも素敵でした。飛行場からは、未だ整備の進まない道を途中まで4WD車で進み、そこを降りてから村の中を少しだけ歩きメコン川の支流となるロアク川まで出て、その川でフォーシーズンズが用意している数人乗りのスピードボートの乗り換え、リゾートのチェックイン地点まで下るのです。トランクなど荷物は、4WD車がそのままリゾートまで運んでくれます。

これがテントの全貌。内部は見た目よりもかなり広い

（左）テントから望む情景。（右）川沿いにある船着き場。ここで４WDを下り、リバーボートに乗り換えてリゾートへ向かう

フォーシーズンズ テンティド キャンプがあるのは、川沿いの小高い部分にあり、森に隠れるようにテントがポツポツと点在しています。隣が離れているのもプライバシーを守るのは当然ですが、森の中にいる雰囲気がより味わえるように･･･との配慮からだと聞かされました。それでも、メインのレセプション棟から離れているテントに滞在すると、毎回、メイン棟の食事に行くにも、反対に離れた場所に作られたバーに行くにも、結構な距離を歩かなければなりません。

（左）オープンエアのメイン棟。チェックンができレストランもある。（右）ワインセラー

トロピカルフルーツが美味しい朝食

広大な敷地がリゾートの魅力でもあるのですが、例えば、レストランのあるメイン棟からバーのある建物まで、山道を徒歩1.5㎞。約15分ほどかかります。それにしても、300～400エーカーもあるという敷地なのに、たった15張しかないテントというのは贅沢ですね。満室でもたった30名という幸運なゲストです。

テント内には仕切りがない、ベッドスペース

（左）クラシカルなバスタブが置かれたバスルームスペース。（右）豪華なアメニティ

　そのテントは広さが97㎡もあり、ベランダなどを除いても内部だけで45㎡もありました。それに驚きは、ほとんどの建築部分に、バルコニーも床もリサイクルのチーク材を使用しており、趣のある内装です。調度品も高級感が溢れ、趣味の良さも高級ホテルならではの雰囲気でした。もちろんテレビやラジオ、新聞などはありません。こうしたナチュラル・アドベンチャー系のリゾートでは、静かさを悦びとし、早寝早起きもいいものです。。

竹林に包まれたオープンエアのスパ「Ruak Ritual」

スパでは「Ruak Ritual」というタイのオリジナルマッサージに、この地方ならではの素材を使ったトリートメントが用意され、竹林から吹いてくる涼風に吹かれながら受ける至福の時間が味わえます。他にも、アドベンチャーは数々有り、2000年以上も前から続く伝統の象使い（マフート）たちと一緒に象に乗り、川遊びをすることも可能です。ジャングルトレッキング、寺院ツアーもあり、未知の世界を満喫できること請け合いです。（K.S）

リゾートで飼育されている大人しい象と、ゲストに調教を教える象使いの人々