私も、知りませんでした!
武蔵野の自然とともにある贅沢なホテル
「フォレスト・イン昭和館」昭島/東京
ホテルへBon Voyage 2011.11.25
東京のホテルというと都心に点在する有名ホテルを頭に浮かべますが、東京はとても広いのです。新宿駅から中央線特別快速で1時間弱、立川駅でJR青梅に乗り換えて9分。昭島駅から徒歩7分の場所に、自然のママに残る「昭和の森」に寄り添うようにホテル「フォレスト・イン昭和館」が建っています。武蔵野の香り漂う環境は心までホットさせてくれました。
(左)開放感たっぷりの吹き抜けのロビー(右)上階から見たロビーと庭の一部
ラウンジ「ダコタ」から見渡す森と教会
名前だけは長い間知っていましたが、正直、昭島に行くチャンスが全く無かったためにホテルの全貌は知りませんでした。オーナー会社「昭和飛行機工業株式会社」のもと、「アーバンリゾーツ昭和の森」としてゴルフ場やスポーツ施設、樹木遺産の森が広がる40万坪の敷地を所有。その一部の約1万坪を敷地として有するホテルで、森は2万坪にも及ぶといいます。山桜、赤松、ぶな、こならなどの茂る武蔵野の雑木林の中には遊歩道も造られ、わずか10分ほどの距離ですが、歩いてみると快適な森林浴となりました。コゲラ、シジュウカラ、アカハラ、ヒヨドリ・・・バードウォッチングも楽しめそうです。手入れされた芝生の庭の一部には立派な教会「ガーデンチャペル」も建ち、なんとチャペルは館内にもう1箇所もあるのですから驚きでした。素敵な環境で結婚式を挙げたいカップルが多いのも当然ですね。
(左)ガーデンチャペル(右)森の中は歩きやすいように遊歩道がある
その婚礼を含め宴会部門が重要な地位を占めているホテルにとっても、もちろん宿泊ゲストにとっても'食'は最も大切なツールでしょう。中国料理「花林」では一皿一皿の丁寧な料理にも驚かされ、その美味しさには脱帽でした。また、洋食レストランではイタリアンをメインにバイキングが高い人気。週末ばかりかと思いましたが、週日にも近郊からのお客で常に混み合っていると聞かされ、地元密着型のホテルとして定着しているのだと分かりました。
(左)エレガントなフローリングスイートのひとつ(右)フローリングスイートのサロンスペース
最上階の10階にあるラウンジ「DAKOTA」は、1930年代のイメージで造られ、飛行機マニアにはたまらない空間でしょう。窓からは武蔵野の美しい景色の中に、米軍横田基地から発着する軍用機の様子も間近に見て取れ、東京にいることをすっかり忘れて時を過ごしました。
(左)飛行機のキャビンを思わせるラウンジ「ダコタ」のサイン(右)クラシカルなラウンジ「ダコタ」
私がお邪魔するきっかけとなったのは、2011年4月29日、館内にオープンしたスパ「ガラントリー」のトリートメントを受けたいと思ったからです。1階にはリフレクソロジーがありますが、8階にあるスパは本格的なリラクゼーション・スパです。トリートメントルームはロイヤルスィートルームの中に造られ、セラピストが、オールハンドで施術をしてくれます。その技術力は一押し! でした。ひとつひとつのメニューに対するセラピストの思い入れ、丁寧な施術法にとても惹かれました。
都心から週末を過ごすために気軽に1泊2日や、記念日などに都心を離れるのも、疲れを癒しゆったり感を味わうのも最適な場所といえそうです。そしてこのホテルは「オークラ ホテルズ&リゾーツ」のメンバーでもありました。(K.S)
フォレスト・イン昭和館
東京都昭島市昭和の森
Tel:042-542-1234
www.showakan.co.jp
客室数:98室
料金:(プラン各種)●「客室アップグレード・アーリーX'MASプラン」
12月2日~17日、2名利用1室20600円~、
●「リラックスステイ@スパガラントリー」トリートメント60分&宿泊、
1名利用1室28800円~、 他プラン多数、要問い合わせ
施設:レストラン(中国、和食、イタリアン)、スパ、ラウンジ、アンフィシアター(テアトロ・ソシエ)、ショップ、チャペル、神殿、会議室、ボールルーム、他、
アクセス:東京駅よりJR中央線で特別快速で約1時間(立川駅で青梅繊維乗り変え)昭島駅北口からシャトル有り。

Kyoko Sekine
ホテルジャーナリスト
スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。
http://www.kyokosekine.com