ここはまるで別世界! 豪華なスパで美しさに磨きをかけましょう
ホテルへBon Voyage 2008.12.26
タイのホアヒンといえば、王様の避暑地として知られているばかりか、リゾート地として古くから多くの人に愛されてきました。ホアヒンの穏やかな気候は亜熱帯のバンコクとは大きく違い、朝夕など、時には涼しくてカーディガンを羽織ったりすることもあるほど。この過ごしやすい気候と、ビーチあり山ありの自然豊かな環境から、世界的に知名度の高いホテルやリゾートも多く点在し、何よりも、古くから健康や養生を目的とした「スパ」が充実した地域としても知られているのです。
ホテル・メイン棟に作られた回廊と水場。
中でも注目したいのは、欧米人に人気の高い「ハイアット・リージェンシー・ホアヒン」が、2007年春、ホテルに隣接してオープンした異空間スパ「ザ・バライ」です。
「ザ・バライ」は宿泊施設を有するレジデンシャル・スパとしてカオ・タキアップのビーチサイドにオープンしました。'バライ'とはクメール王朝時代に人の幸せや平安を願ったと言われる貯水池のことで、水から良い'気'を受けるとされています。ここのスパでも入り口から造られたトンネルを抜けると、まず、そのバライを模した大きな水場に出ます。この水場は施設の中心を成しており、古代のバライ同様、ゲストの心身の安定や健康を願って造られたといいます。
ホテル館内に設けられたサライ・トンネル。
スパ・トリートメントルーム。
水場の周囲はコリドー(回廊)に囲まれ、静寂の中、まるで別世界に足を踏み入れたような世界がここから始まります。内装すべてがバーガンディ色を基調に迷路のようにデザインされ、水場から奥には意匠の異なる迷宮のような18室のトリートメントルームが造られています。そんなスパの特徴は、客室である'バライ・スゥイート'が8室用意されていること。スパで心身を癒された後、そのスウィートに滞在が可能なことから、'レジデンシャル・スパ''と呼ばれているのです。トリートメントの後に外に出ることも無く、また人に出会わずに、そのまま豪華な客室に戻れるなんて贅沢ですよね。
客室スウィート。
リラクゼーション・エリア。
スパキュジーヌのビーチサイド・カフェ。
ビーチに面したレストランでは、ヘルシー料理や健康ジュースなどスパキュイジーヌも提供されており、湾に沈む夕陽を眺めながら、化粧もせずにゆったりと過ごせる快適さはレジデンシャル・スパならではと言えるでしょう。(KS)
Hyatt Regency Hua Hin
91, Hua Hin-Khao Thakiap Road,
Hua Hin, Thailand, 77110
☏ (+66-3)252-1234 Fax (+66-3)252-1233
日本の連絡先/(予約)ワールドワイドリザベーションセンター ☏0120-512-343(フリーコール東京03地域外) ☏03-3288-1234(東京03地域内)
部屋数/8室(1階/専用プランジプール付き・2階/バルコニー付き)
料金/ザ・バライ プール スイート/(2名利用)19,000バーツ
ザ・バライ バルコニー スイート/(2名利用)17,000バーツ
いずれも5特典付き(朝食、マッサージ、バトラーサービスほか)
※2009年1月~3月特別料金
http://hyatt.jp/hyatt/wwg/hotels/huahi/index.jsp

Kyoko Sekine
ホテルジャーナリスト
スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。
http://www.kyokosekine.com