バリ島きってのモダンなヴィラ建築
リピーターの多さにも驚きでした。
「The Balé(ザ・バレ)」ヌサドゥア/バリ島・インドネシア
ホテルへBon Voyage 2009.12.11
「バレにご到着です」と、メイン・エントランスで案内を受け車から降りると、そこには距離感が分からなくなるほど'真っ白な'昇り階段が迫っていました。印象的なホテルは、リゾートという別世界へと続く印象的な階段から始まったような気がしました。
メインのエントランスはステップが印象的でストーリー性を予感
高級大型ホテルの多いバリ島のヌサドゥア地区に、2001年12月にオープンしたというこのリゾート「ザ・バレ」は、建築デザイナーのアントニオ・リウ氏の出世作として知られています。スタイリッシュなデザインは建築雑誌を賑わしただけではなく、旅人にとっても、それまでのバリ島のイメージが変わったことで驚きの連続だったようです。
現在も大げさな宣伝はしないようですが、2007年6月にはデラックス・シングル・パヴィリオンが9棟オープンし、それを知ったリピーターは足繁く通っているようです。リゾート内の改修は少しづつ行われ、現在も進化を続けているといいます。世界のラグジュアリィなコンソーシアムのひとつ、「スモール・ラグジュアリー・ホテルズ」のメンバーでもあり、また世界的な環境団体「グリーングローブ」ともコラボしているといいますから、快適さに於いても、環境対策に於いても、名実共にラグジュアリーな実力派ホテルと言えるでしょう。
(左)シンプルモダンの中に高級感を保つロビーエリア(右)客室へと向かうウォークアウェイ。スタイリッシュさが際立つ
客室は全部で26ユニットあり、部屋数は全29室。それらの客室は'パヴィリオン'と呼ばれ、それぞれにプライベートプールがつき、デイベッドや、インドアとアウトドアのシャワーが設置されたバスルームも贅沢です。それに、24時間のバトラーサービスがあるため、いつでもリクエストに応えてもらえるという安心感もあります。16歳以上のゲストに限られている贅沢なリゾートですから、大人が、閑静な雰囲気を楽しむには最高の環境かもしれません。
ダブル・パヴィリオンの外観とプライベートプール
(左)ゴルフ場を望むデラックス・シングルパヴィリオンの寝室(右)メインプール
バリ伝統のヒーリング・リチュアルを基本においた「ザ・スパ・アット・ザ・バレ」では、自然派プロダクツでボディもフェイシャルもOK。プライベートにヨガや太極拳のレッスンも可能です。スパに近い「BLISS レストラン」ではオーガニックでヘルシーなスパ・キュイジーヌも提供していますが、インドネシア料理やコンテンポラリィ料理を提供するリッチな「FACEレストラン」での食事は、味もプレゼンテーションも大満足でした。また大切な人との滞在なら、エグゼクティブ・シェフがアレンジしてくれるという「イン・ルーム・ダイニング」がサービスされ、ヴィラ内で静かな二人だけの時間を過ごすのも素敵でしょう。海が目的の人には、ビーチ倶楽部のあるゲゲルビーチまで車の送迎もあり、ヌサドゥアの海を存分に楽しむことも可能です。クオリティを満喫できるホテルでは、少し長居をして、リゾートライフを満喫するのも人生のエッセンスではないでしょうか。(K.S)
(左)「ザ・スパ」でのクリスタル・ヒーリング・ストーン・セラピー
(右)プライベート・ヨガ・クラス
(左)フェイスレストラン(右)GEGER ビーチにある「ザ・バレ」のビーチ倶楽部
Jl, Raya Nusa Dua Selatan, P.O.Box 76
Nusadua Bali, 80363 Indonesia
Tel (+62)361-775-111 Fax (+62)361-775-222
http://www.thebale.com
客室数/26パヴィリオン(29室)
料金/シングル・パヴィリオン:US$.600~、
ダブル・パヴィリオン:US$.950~、
施設/レストラン、バー&ラウンジ、スパ、ジム、
マルチファンクション・ルーム、屋外プール、ギフトショップ、他
アクセス/空港から車で約20~30分、
問合せ先/直接現地、またはURL.にて。
またはスモールラグジュアリィーホテルズ(予約フリーダイヤル)
0120-558-673

Kyoko Sekine
ホテルジャーナリスト
スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。
http://www.kyokosekine.com