【シャネル34】 30年代のガブリエル・シャネルのクリエイションに目配せ。

Chanel 2022.07.13

今年1月の2022年春夏オートクチュールでは、オリヴィエ・ヴェイヤンのデザインした構築主義的な舞台に、シャルロット・カシラギが騎馬で現れるセンセーショナルな演出を見せたシャネル。7月5日に発表された22−23年秋冬コレクションでは、ショーを前に、まるで異空間に誘うようなキュビスム風の車や船、巨大な動物や楽器が登場するグラフィック&オプティックなティーザー動画が公開された。そこに並んだ名前は、シャルロット・カシラギ、オリヴィエ・ヴェイヤン、音楽担当のセバスチャン・テリエ、モデルのヴィヴィアン・ローナー。前シーズンのショーの記憶を呼び起こし、新たなコレクションへと誘った。

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ティーザー動画より。こちらもオリヴィエ・ヴェイヤンが手がけたもの。

7月5日。パリには真っ青な夏の空が広がった。オートクチュール・コレクションのランウェイショーは、ブローニュの森の中の乗馬クラブ、レトリエ・ドゥ・パリにて。
白い砂が敷き詰められた馬場で、白やピンクのアーチやコマ、トーテムのインスタレーションがゲストを出迎える。先シーズンのコレクション動画に登場したこれらのオブジェも、新旧ふたつのコレクションの橋渡しをするかのよう。会場に足を踏み入れると、そこは黒とグレーのストライプの壁にシルバーの巨大モビールが下がる、グラフィック空間が広がっていた。

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上:会場の外でゲストを迎えた、前シーズンのフィルムに使われた、オリヴィエ・ヴェイヤンによるオブジェ。
下:会場は、グラフィックなストライプとシルバーの巨大モビール。

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ファレル・ウィリアムズの演奏する姿がスクリーンに映し出され、動画とともにショーが始まる。ティーザー動画の最後でヴィヴィアンが纏っていたグリーンのロング丈スーツが、まるでその続きのようにランウェイに登場した。

「このコレクションには、肩は強調されていますが、ガブリエル・シャネルが1930年代にコンセプトしたようなスーツやロングドレス、プリーツのドレスなどがあります。そしてレースも、はめ込まれ、手仕事を加えられて」とヴィルジニー・ヴィアールは語っている。

ロングスカートのツイードスーツ、プリーツのロングドレスは、鮮やかなグリーンからカーキ、ベージュ、ピンクのこってりした温かな色合い。レースのドレス、バレリーナを思わせるチュールのドレス、そして黒いプチットローブへと続くコレクションは、肩のラインをやや強調し、身体に沿うカッティングで着る人のシルエットをシンプルに引き立てる。縦に、横に、斜めにあしらわれたストライプ、図式化された花モチーフと会場デザインが響き合い、グラフィックな効果を際立たせた。

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発表されたばかりのハイジュエリーのピースもあちこちに花を添えた。ガブリエル・シャネルが1932年に発表した唯一のハイジュエリー「ダイアモンド・ジュエリー」コレクションの90周年を記念したアニバーサリーコレクションは、太陽、月、星にインスパイアされたユニークピースたち。ソワレのデコルテの胸元ばかりでなく、ツイードのジャケットやレースのドレスの襟にさりげなく重ねたコーディネートが新鮮だ。
ヘア&メークは、ナチュラルでフレッシュ。足元は、カウボーイブーツ。「私はグラフィックなアプローチをナチュラルなルックで崩すのも好きです。軽やかでフィミニンで、着るためにデザインされた服。これ以外のものは考えられません」とヴィルジニー・ヴィアールが語るように、2020年代のシャネル・ガールは、オートクチュールとハイジュエリーを纏っていても、自由で軽快だ。

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グラフィックな会場デザインと響き合うコレクション。

フィナーレは、ジル・コルトレーヴが纏った、ボヘミアンなウェディング。ヴェールの代わりに、頭には白いリボン、フリンジ付きのショールを肩にかけ、ポケットに手を入れて歩く花嫁は、自分らしく、自由な女性の姿を象徴するようだった。

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ちょっぴりオーバーサイズのモデルとして、ボディポジティブの先駆けとなったジル・コルトレーヴが、現代的なウェディングでフィナーレを飾った。
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セバスチャン・テリエ(左)、オリヴィエ・ヴェイヤン(右)とともに、ヴィルジニー・ヴィアールが拍手で迎えられた。

シャネル、22‐23年秋冬オートクチュールコレクション全ルックへ

シャネル公式サイトへ

●問い合わせ先:
シャネル カスタマーケア
0120-525-519(フリーダイヤル)

text: Masae Takata (Paris Office)

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